最新記事
BTS

BTSのSUGA、日本のファンに感謝伝える「アミシカカタン!」が話題に

2023年6月7日(水)16時50分
大橋 希(本誌記者)
BTSのSUGA

BTSのステージとは一味違ったパフォーマンスを披露したSUGA (C)BIGHIT MUSIC

<初のソロツアーで来日したBTSのSUGAが見せた多彩な才能と「イルアミ」たちに伝えた感謝>

韓国の人気グループBTSがグループ活動休止を発表したのは昨年6月。7人が個別に活動するなか(JINとJ-HOPEは入隊中)、メンバー初のソロツアーを行っているのがSUGA(シュガ)だ。

4月26日に米ニューヨーク州で始まったツアー「SUGA | Agust D TOUR」はアメリカ計5都市、ジャカルタ(インドネシア)、日本、バンコク(タイ)、シンガポールを経て、6月25日に韓国・ソウルで最終公演が行われる。

日本公演は6月2~4日に横浜・ぴあアリーナMMで開催されたが、その少し前からSNSではイルアミ(日本のファン)たちの心配な声が流れていた。

*BTSのファンを意味する「ARMY」の韓国語読みは「アミ」。日本は「イルボン」なので、日本のファンは「イルアミ」と呼ばれる。日本のコンサートは「イルコン」。

他国公演の様子を知ったイルアミに焦り

アメリカ公演が始まると、現地のARMYの超盛り上がる様子が伝わってきたからだ。韓国語の歌詞も覚えて、大きな声で一緒に歌う。歓声もすごい──。他国に比べておとなしいと言われているイルアミにとっては、「私たちもたくさん声を出して、SUGAに喜んでもらわなくては」というプレッシャーになったようだ。しかもBTSのメンバーの来日公演は4年ぶりのこと。「イルコンもがんばろう!」といったツイートや、韓国語で歌えるようにハングルの歌詞にふりがなを付けて流す人もいた。

そして5月下旬のジャカルタ公演で咳をし、体調が万全ではなさそうなSUGAの様子が伝わってくると、日本のアミたちにはさらにプレッシャーが......。喉のつらそうなSUGAを支えよう、私たちも一緒に歌おう、という声が一段と大きくなった。

だが、そんな心配は吹き飛ぶ3日間だったようだ。

公演の幕開けは、4月に発売された初のソロアルバム『D-DAY』のタイトル曲「해금 (ヘグム)」。ソロ曲から、メンバーたちとのユニット曲まで次々と繰り出し、約2時間で全曲23を熱唱した。もちろん彼の真骨頂である高速ラップもたっぷり。その姿に応え、アミたちもしっかりと歓声で盛り上げた。

BTSのステージとは違い激しいダンスはないが、ギターやピアノを演奏する見せ場もあり、3月に亡くなった坂本龍一の参加した「Snooze」の披露前には2人が対面する映像も流れた。イルアミにとっては特別な光景だったろう。

日本企業
タイミーが仕掛ける「一次産業革命」とは? 農家の「攻めの経営」を後押しするスキマバイトの可能性
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米韓制服組トップ、地域安保「複雑で不安定」 米長官

ワールド

マレーシア首相、1.42億ドルの磁石工場でレアアー

ワールド

インドネシア、9月輸出入が増加 ともに予想上回る

ワールド

インド製造業PMI、10月改定値は59.2に上昇 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 5
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 6
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    「あなたが着ている制服を...」 乗客が客室乗務員に…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中