「ルンバ」のアイロボットが破産申請、トランプ関税で業績悪化
Roomba Maker Files for Bankruptcy
さらに、2022年に発表されたアマゾンによる17億ドルの買収計画も、米国と欧州の規制当局の審査を受け、2024年初めに正式に撤回された。なお、2023年には買収額も14億ドルに減額されていた。
3月には投資家向けのプレスリリースで、今後12カ月の存続に懸念があると警告。売上急減を受けて事業の戦略的見直しを進めていると発表していた。
通年の売上高は前年の8億9060万ドルから6億8180万ドルに減少。第4四半期の最終損益は7710万ドルの赤字となった。
ゲイリー・コーエンCEOは声明で次のように述べた。
「今回の発表は、アイロボットの長期的な将来を守るための重要な節目だ。この再建策によって財務基盤が強化され、消費者・取引先・パートナーに対して継続的なサービスを提供できる。当社はこれからも、ルンバやスマートホーム技術の分野で業界をリードし続ける」
アイロボットはプレスリリースで、「この合意は財務基盤を立て直し、長期的な成長とイノベーションに向けた重要な一歩となる」と強調。2025年2月までにチャプター11の手続きを完了させる見込みだとしている。
広報担当者は本誌に対し、「事業、製品、アプリ、製品保証のいずれにも変更はない。通常通り業務を継続している」と述べた。
【関連記事】
トランプ関税、最高裁で正念場...「アメリカが解放される日」の行方
トランプ関税はアメリカの世帯平均所得を年60万円削りかねない――米イエール大学
アマゾンに飛びます
2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら





