中国広東省広州市で開かれた自動車展示会「広州国際モーターショー」で日本車を見て回った中国人来場者らは22日、車を選ぶ際には品質と価格に見合う価値が依然として政治よりも重要だと述べ、両国の関係悪化をさほど気にしない姿勢を示した。

大手テック企業の研究開発部門に勤務する42歳の男性はホンダ車を見ながら「経済は経済、政治は政治。両者を一緒にするべきではない」と語った。

展示会に参加した国内外の数十のメーカーの中でも日本車は注目を集めた。

高市早苗首相の台湾有事を巡る発言を受け、日中関係は急速に冷え込んでおり、中国政府が国民に日本への渡航自粛を呼びかけるなど商業面にも影響が及んでいる。

30歳の男性は、日本製品に対するある程度の反発が予想されるとしつつ、「たとえプロパガンダがあったとしても、人々は心の中で何が善で何が悪かを判断するだろう」と述べ、現在のグローバル化した市場では多くの日本ブランドが中国企業と深く結びついていると指摘。他国なしに存続できる国はないとし、「分離はできない」と語った。

展示会では日産のブースで華為技術(ファーウェイ)のカーオーディオシステムが大きく宣伝され、ホンダは中国のハイクロボットとの共同ブランドのロボットを展示した。

近隣の仏山市から訪れた27歳の男性はマツダ車を見ながら、中国ブランドは技術面で追いついているものの、それでも日本車に引かれるとし、「広東の人は香港や台湾の映画やテレビドラマの影響で日本車が好きだ。高級感がある」と話した。



[ロイター]
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