インフレで4割が「貯蓄ゼロ」、ゴールドマン・サックスが警告する老後資金危機
Number of Americans Living Paycheck to Paycheck Soars
今回の調査では、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが、現役の労働者約3600人と退職者約1500人を対象に、ここ数年で経済的な蓄えがどのように変化したかを尋ねている。
その結果、若年層の約70%が、退職後のための積み立てを一時中断したり、退職時期を先延ばしにしたりしていることが判明した。必要な支出が競合し合う「出費の渦」に巻き込まれ、退職資金の準備が後回しになっていると、ゴールドマン・サックスは分析する。
現役労働者の68%は「退職に対して前向き」で、自分の貯蓄が「計画通り」または「先行して」進んでいる、と答えている。だが同時に、70%は長期的な退職資金の管理にストレスを感じており、58%は「自分が生きているうちに貯蓄が尽きるのではないか」と不安を感じている。
ゴールドマン・サックスは、退職後の貯蓄が不十分なのは「単に努力不足や贅沢のせいではない」と指摘する。「2000年以降、生活必需品の価格は劇的に上昇しており、中央値の賃金の伸びを大きく上回っている」とリポートは指摘する。





