米中貿易協議「進展」...抜本的解決には「懐疑論」も

5月11日、スイスのジュネーブで行われた米中の貿易問題を巡る閣僚級協議で進展があったというニュースについて、投資家はおおむね歓迎しているが、抜本的な解決につながるのか依然として懐疑的な見方も多い。写真は広東省深センで9日撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
スイスのジュネーブで行われた米中の貿易問題を巡る閣僚級協議で進展があったというニュースについて、投資家はおおむね歓迎しているが、抜本的な解決につながるのか依然として懐疑的な見方も多い。
ベセント米財務長官は11日、2国間の貿易戦争の緩和に向けて「大きな進展」があったと述べた。詳細は12日に説明するとした。
シカゴのノーススター・インベストメント・マネジメント・コーポレーションのエリック・クービー最高投資責任者(CIO)は「正しい方向への一歩であり、双方が建設的な結論を出し、より良い貿易関係を発展させることに関心があることを示している」と指摘。
「詳細はまだはっきりとしないが、方向性は闘争的というよりはむしろ協力的であるように聞こえる。全体的には前向きと言えるのではないか」と評価した。
一方、大きな進展は期待していないとする向きもなお多く、マッコーリーのグローバルFX・金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は顧客向けメモの中で「米中直接交渉が『大妥協』につながるかどうかはまだ疑わしい」と述べた。
