「飲みに誘うのはNG」は本当?「ある日突然」退職するZ世代...管理職に不足しているものを知ろう

2025年2月13日(木)11時26分
flier編集部

マネジャー自身が、今の組織で働くことに夢や喜びを見出せているか?

──個人人格と組織人格とのチューニング力が高いマネジャーの共通項は何ですか。

共通項は3つあります。1つは、マネジャーがメンバーを全人格的に捉えられることです。個人の性格や意志を軽んじて組織人格しか見ない人もいれば、個人人格だけを見てメンバーの価値観に土足で入り込む人もいます。


そうではなく、メンバーがどのような生き様をたどってきて、将来どのような希望を抱いているのかという個人の自由意志の源泉を理解したうえで、組織人としてどんな力量や伸びしろがあるのかをトータルで理解しようとすることが重要です。

共通項の2つ目は、マネジャー自身が、今の組織で働くことに夢や喜びを持てているかどうか。会社を演劇の舞台にたとえると、社員は役者にあたります。上司が「この舞台で演技をするのは楽しい」という様子でいると、それを見た若手は、自分自身も楽しんでこの舞台に立っていいんだと思えますよね。そういう背中を見せられているかも大事です。

3つ目は、長期的な目線を持てているかどうか。個人人格と組織人格のチューニングは時間がかかります。求められる組織人格を果たすための「役割演技力」は時間をかけて向上していくし、個人の自由意志も変わっていくので、その調整も必要になってくる。

若くしてマネジャーになった方にありがちなのが、「拙速に育てようとする」ことです。若手メンバーの成果がすぐ出なくても、間違いをすぐ指摘するのではなく、いったん待つことができるか。徐々に本人が変わっていく面もあると信じて、長い時間軸で指導できる人というのは大きいですね。

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