最新記事
ビジネス

アマゾン・プライム・ビデオ、オリジナルのTV番組・映画から「スポーツ生中継」に軸足移行=報道

2025年1月27日(月)11時06分
アマゾン

米アマゾン・ドット・コムの動画配信サービス「プライム・ビデオ」は、社内の利益目標を達成するために、戦略的な焦点をオリジナルのテレビ番組や映画からスポーツの生中継に移行している。写真は、イベントのステージに掲示された同サービスのロゴ。2022年4月、インドのムンバイで撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

米アマゾン・ドット・コムの動画配信サービス「プライム・ビデオ」は、社内の利益目標を達成するために、戦略的な焦点をオリジナルのテレビ番組や映画からスポーツの生中継に移行している。ネットメディア「ジ・インフォメーション」が24日に報じた。

リアルタイムの視聴者を持つスポーツの生中継は、ターゲットを絞った広告出稿の貴重な機会を提供することから、ストリーミングを手がける企業に広告収入を増やすために生中継コンテンツの契約確保を促している。

報道は、アマゾンの計画に詳しい2人の関係者の話として、同社のアンディ・ジャシ―最高経営責任者(CEO)は2025年末までにプライム・ビデオの黒字化を目指しており、今回の動きはその目標達成に向けた戦略の一環だと伝えた。

アマゾンはスポーツコンテンツに多額を投じており、米プロバスケットボール協会(NBA)や米フットボールリーグ(NFL)などの試合の放映権に年間約30億ドルを費やしているという。

昨年7月には、米ウォルト・ディズニー傘下のスポーツ専門局ESPN、米メディア大手コムキャスト傘下のNBCユニバーサルとともに、NBAの試合の放映権の11年契約を770億ドルで締結した。アマゾンは昨年、プライム・ビデオ内で広告の掲載を開始した。

アマゾンのエンターテイメントチームは2022年の企画会議後、映画やテレビ企画を減らしている。ジ・インフォメーションによると、24年のオリジナルおよびライセンス映画、テレビ番組、スポーツ生中継に振り向けた予算は約70億ドルだった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


ニューズウィーク日本版 トランプ関税15%の衝撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月5日号(7月29日発売)は「トランプ関税15%の衝撃」特集。例外的に低い税率は同盟国・日本への配慮か、ディールの罠

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


編集部よりお知らせ
ニューズウィーク日本版「SDGsアワード2025」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:米企業のCEO交代加速、業績不振や問題行

ビジネス

アングル:消費財企業、米関税で価格戦略のジレンマ

ビジネス

アングル:値上げ続きの高級ブランド、トランプ関税で

ワールド

訂正:トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マイクロプラスチックを血中から取り除くことは可能なのか?
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 9
    ハムストリングスは「体重」を求めていた...神が「脚…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中