「理解できない人」を侮辱しない...「泣き寝入り」しない人たちを批判するのではなく、リスペクトを
イギリスでは病院のほとんどはNHS(国民保健サービス)のものですから、医療関係者は公務員です。公務員がストライキをするということは、政府にもっと金を出せと迫る、政府への抵抗運動でもあるんですよ。それによって一般市民ももちろん困っているんだけど、今年に入ってからストライキの支援率は上がっているんです。ストライキをしている人たちではなく、この状況を何とかすることができない政府に向かって一般の人たちも怒っている。
──日本だったら、ストライキをやっている側に怒ってしまう人が出そうですね。
イギリスはそこが違いますね。みんな政府に怒っていますよ。医療関係者が働かないのも、学校の先生が来ないのも国のせいだ、政府に能力がないからだろう、と。
日本の場合は、政府の能力や「何かをしてくれる」可能性について、みんな仕方がないと諦めきっているのかもしれません。でも、そろそろ直接行動の選択肢を思い出して、下から突き上げるべき時期に来ているのではないでしょうか。
直接行動を起こすことには、面倒くささも伴います。何かをするということ自体が面倒くさいし、度胸もいるし、批判をされる覚悟も必要になります。そういうことをしたくないと思うなら、現状通りでいいということになるのでしょうね。
この本を担当してくださった編集の方は『82年生まれ、キム・ジヨン』の担当でもあるんですけど、韓国の女性たちはあの本を読んですごく怒ったそうなんです。私たちは本当にこういう扱いを受けているよね、何とかしなきゃいけないよね、という怒りでフェミニズムが盛り上がったと。でも日本の女性で一番多かった感想は、「泣いた」なんですって。
『82年生まれ、キム・ジヨン』
著者:チョ・ナムジュ
翻訳:斎藤真理子
出版社:筑摩書房
要約を読む
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──ちょっとがっくり来ちゃいますね。
なぜか、泣く前に「ふざけんな」って感じにはならない。それはもう、こういう状況を諦めているってことですよね。なにをしたって変わらないから、みんなで悲しいねって言い合って、涙を拭いて、ハグし合って明日も頑張ろうみたいな。
でも、それじゃあ何一つ変わらないですよね。だから、1人だとなかなか立ち上がれないけど、こんなふうに同じような仲間たちが集まって連帯したら何かやれるんじゃないか、イギリスには実際にやった人たちがいるよっていうことを伝えたかったんです。
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