最新記事

自己啓発

銀座高級クラブのママが証言「仕事のデキない人ほどよく買っている『あるもの』」

2022年3月14日(月)18時45分
伊藤由美(銀座「クラブ由美」オーナー) *PRESIDENT Onlineからの転載
ビニール傘

モノや道具を大事にすることは持続可能な社会のためにも必要とされている── ※写真はイメージです imtmphoto - REUTERS


仕事のデキる人はほとんど買わないが、デキない人ほどよく買っているものがある。銀座の高級クラブ「クラブ由美」のオーナー・伊藤由美さんは「それは使い捨ての傘です。モノを大切にできない人は、人も大切に扱うことができないのでしょう」という――。

※本稿は、伊藤由美『「運と不運」には理由があります 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(ワニブックスPLUS新書)の一部を再編集したものです。

仕事がデキる人は"モノ"を大切に扱う

「僕はバットを投げることも、地面に叩きつけることもしません。プロとして道具を大事に扱うのは当然のことです」

アメリカのメジャーリーグで活躍したイチロー選手の言葉です。彼は「野球がうまくなるには道具を大事にすること」とも言っています。イチロー選手が「道具を大切に、ていねいに扱う」のは有名な話。彼は打席で絶対にバットを投げませんでした。

ホームランを打ったときでも、空高くカッコよくバットを投げる選手が多いなか、彼はそっとバットを置いて走り出しました。もちろん三振や凡打に倒れても、エラーをしても、怒りや悔しさに任せてバットやグローブを投げつけるようなことは一切しませんでした。

一流の人の振る舞いとは、こうしたことを言うのだと、私は思います。仕事がデキる人は道具を大切にします。いい仕事をするためには、常に安心して快適に使える道具が必要なことを知っているからです。

仕事がデキる人は、仕事で使う道具はもちろん、日常生活のなかで使用するすべての"モノ"を大事に扱います。適当に選ばずに厳選して気に入ったものを購入し、きちんと手入れをしながら長く、大切に使おうとするでしょう。

包丁の手入れを怠る人はプロの料理人ではありません。カンナやのこぎりを乱暴に使う人はプロの大工ではありません。楽器をていねいに扱えない人はプロの音楽家ではないんですね。

銀座のママが注意してみている仕事道具

私の仕事道具のひとつが着物です。私にとっての着物は、銀座の華やかさを演出するための衣装であると同時に、心を引き締めてお客さまをおもてなしするための"戦闘服"でもあるのです。ですからその手入れは欠かせません。

季節ごとの衣替(ころもがえ)どきに、クリーニングに出すのはもちろん、常に湿気や汚れ、ほころびなどに気をつけてメンテナンスし、いつでも万全の状態で着られるように心がけています。また、草履も毎日きれいに拭き手入れし、着物柄や色に合わせて選んでいます。

ビジネスマンの仕事道具にもいろいろありますが、私が注意して見ているのは「靴」です。これまで銀座で多くの企業経営者や地位のあるお客さまとお会いしてきましたが、仕事がデキる方やビジネスで成功されている方は、総じて靴を大事にされています。

みなさんやはり高価な靴を履かれていますが、そのお値段以上に、こだわりを持たれているのですね。履いた靴は毎回自分で磨く、休日にはまとめて靴の手入れをする、傷んでしまったらリペアに出してちゃんと直す――そうした「大切に使おう」という意識を持っている方も多いのです。

いつも手入れが行き届いている靴からは、「モノを大事にする人」「見えないところにまでしっかりと気を配れる人」という印象が伝わってきます。逆に手入れをしていない汚れた靴は「道具に気を使わない人」「汚れても放っておく人」というネガティブな印象につながってしまうことも。こういうことは一事が万事なのです。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、トランプ氏演説受け「有事の

ワールド

原油先物急上昇、米WTI11%高 トランプ氏演説受

ビジネス

米国株式市場=まちまち、復活祭前にイラン関連報道で

ビジネス

FRB現行策「適切」、エネ高騰は数カ月から1年で経
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 3
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 9
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 10
    200年前の沈没記録が裏付けられた...捕鯨船を海の藻…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 9
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中