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コミュニケーション

ロジックよりも興味を持たれ、相手に届く 「ストーリーで伝える」という手法

2022年2月26日(土)19時36分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

──本や漫画を読む代わりに、何を?

オンラインゲームをしたり、木に登ったり、秘密基地を作ったり。実家は山のふもとにあって、少し行くと川や海がある自然の中で育ちました。動物が大好きで、子どもの頃の夢は水族館の飼育員になることでした。実際、家でウーパールーパーやイモリやカエルを飼ったりしていました。今は実家にヒョウモントカゲモドキがいます。

だから、不思議ですよね。ツイッターを始めてから1年も経たないうちに、書くことが、「苦手」から「好き」に変わり、書くことを軸にした事業まで立ち上げました。でも、本当は文学よりも、動物のほうが詳しいです(笑)。

──最初に経験されたブライダル業界の仕事も、憧れから就いたわけじゃないんですね。

家の事情でお金を稼ぎたかったんです。地元で高校生ができるアルバイトとしては、ブライダルの仕事がいちばんお給料が良かったんです。そして、働くからには頑張りました。結婚式って新郎新婦にとっては一生にいちどの大切な日です。そんな素晴らしい一日に携わらせていただくのだから、できることを精一杯やりたい。かけがえのない一日にしたい。そんなわけで、一心不乱に働きました。やっぱり一点集中型なんですよね。

でも、そのとき身に付けたコミュニケーションのスキルは全て、今の仕事に生きています。本には詳しく書きましたが、後になって振り返ると、今までのどの仕事にも、書くこととの共通点がたくさんあります。書くこととは伝えることで、やはり届ける相手あってのコミュニケーションだから。

ストーリーテラーとしての、先陣をきりたい

──基本的に1日1ツイートと決めているそうですね。1つしか投稿しないとなると、プレッシャーを感じることはありますか?

1ツイートを全力で作るので、1ツイートしかできないんです。

書けなくなったことはありますね。「あっきゃんがツイートすれば必ずバズる」って言われた時期がありました。バズらせるために書いていたわけではなくて、結果としてバズっただけなんです。それでもやはり、読んでくださる皆さんの期待に応えなくてはいけないという気持ちになってしまって。「ツイートする」のボタンが押せなくなった日はありました。

──注目されるほどアンチも生まれるわけで。

何を言っても必ず賛否はあると思っています。誰も傷つくことがないよう、自分なりにどんなに気を付けていたとしても、受け取る側だってその時々で様々な状況や感情を抱えた多様な個人だから。

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