最新記事

プロダクト

多様な嗜好の時代に JTがPloom X用の「カプセル搭載」たばこスティックを発売

2021年11月26日(金)15時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

<人気の高いメビウス「オプション」シリーズを、初めて加熱式たばこ市場に投入。11月26日に2商品が発売された>

コンビニのレジ奥に並ぶパッケージの数を見れば分かるように、嗜好品たるたばこは種類が多い。消費者の細やかなニーズに対応できるよう、さまざまなタール量、フレーバー、味わいの商品を各社が出し、しのぎを削ってきた。

それは、日本のたばこ市場全体の約3割を占め、現在熾烈な「戦場」となっている加熱式たばこでも同様だ。

首位を行くフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の「IQOS(アイコス)」を追撃するべく、日本たばこ産業(JT)が今年8月に全国発売した「Ploom X(プルーム・エックス)」でも、メビウスブランドで4種類、キャメルブランドで8種類のたばこスティックが販売されてきた。

11月26日、その「Ploom X」用たばこスティックに、新たに2商品が加わった。「メビウス・オプション・パープル」と「メビウス・オプション・イエロー」だ(JTのオンラインショップでは11月22日から先行販売)。

webbusiness20211126ploom-2B.jpg

ベリーカプセル搭載のメビウス・オプション・パープル・プルーム・エックス・プルーム・エス用(左)、シトラスカプセル搭載のメビウス・オプション・イエロー・プルーム・エックス・プルーム・エス用(右)。いずれも税込570円

紙巻たばこの国内ナンバーワンブランドであるメビウスには、天然メンソールを100%使った爽快感に加え、吸っている途中にフィルター内のカプセルを手で潰すと華やかな香りが広がる「オプション」シリーズがある。これもまた消費者の多様な嗜好に対応した商品だが、フレーバーたばこにおけるシェアは高く、確固たる支持を得てきた。

加熱式たばこの「Ploom」シリーズ自体は以前から展開しているが、JTは「Ploom X」の発売にあたり、たばこスティックのフィルター構造を改善し、長さを5ミリ伸ばしたという。それにより、フレーバーカプセルの搭載が可能になった。

このたび発売された「メビウス・オプション・パープル」と「メビウス・オプション・イエロー」は、天然メンソールを100%使用し、まろやかで爽快なメンソール感を実現。カプセルを潰せば、「パープル」ではベリー、「イエロー」ではシトラスのフレーバーが香り立ち、紙巻たばこの「オプション」を好んでいた愛煙家も楽しめるだろう。

「Ploom X」はJTが「最重要戦略商品」と位置づけるデバイスだ。「最後まで吸いごたえがある」「デバイスに高級感がある」「掃除が不要で便利」などと評価する声も多く聞こえてくるが、さらに多様な嗜好に対応する「オプション」シリーズの投入で、今冬の加熱式たばこ市場はますます熱くなりそうだ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

トランプ米政権、一部帰化者の市民権剥奪強化へ=報道

ワールド

豪ボンダイビーチ銃撃、容疑者親子の軍事訓練示す証拠

ビジネス

英BP、豪ウッドサイドCEOを次期トップに任命 現

ワールド

アルゼンチンの長期外貨建て格付け「CCC+」に引き
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】「日の丸造船」復権へ...国策で関連銘柄が軒…
  • 9
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中