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EU、炭素排出枠価格が最高値 温暖化対策や投資家需要受け

2021年5月5日(水)09時19分

欧州連合(EU)排出量取引制度による炭素排出枠(EUA)価格が4日、EUの厳しい地球温暖化対策や投資家の需要拡大を受け、初めて50ユーロを突破した。ポーランドの火力発電所、2018年撮影。(2021年 ロイター/Kacper Pempel)

欧州連合(EU)排出量取引制度による炭素排出枠(EUA)価格が4日、EUの厳しい地球温暖化対策や投資家の需要拡大を受け、初めて50ユーロを突破した。

EUAは一時1.3%上昇し、トンあたり50.05ユーロを付け、取引制度の始まった2005年以降で最高値に上昇した。

リフィニティブのデータによると、指標EUA先物12月限は4月に14.7%上昇、年初来では49.2%上昇している。

EUの新たな温室効果ガス削減目標や、価格急騰による金融の投資家の需要拡大、今後も価格が上昇するとの見通しが要因となっている。

リフィニティブのアナリストによると、欧州の天然ガス貯蔵水準が前年比で低下しており、石炭からガスへの転換がEUA需要を抑制するほど進まないとの見方も背景だ。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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