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「それは私の仕事ではありません」 ワークマンはそんなことを言う社員をなぜ大歓迎するのか

2021年1月25日(月)17時40分
岡村 繁雄(ジャーナリスト) *PRESIDENT Onlineからの転載

トップデザイナーは役員クラスの報酬

「現場のリーダーは男性が多いがバトンタッチしていこうと。冒頭で話しましたように、『#ワークマン女子』をつくったときにクーデターが起きたので(笑)、店舗作りは女性に代わり、男性を上回る成果を上げています。もともと、男女関係なくゼネラリストというよりスペシャリストとしての製品開発や店づくりのセンスを重視しています。いま、トップデザイナーは役員クラスの報酬を得ていますよ。下手にゼネラリストになると余計な仕事をするので......」

ムダな社員をゼロにする

土屋氏がひそかに決意しているのは"冗員"、すなわちムダな社員をゼロにすることだ。会社でがんばろうと決意して入社してきても、過重なノルマを与えられたり、得意分野を活かせない部署に配属されたりすれば、誰でも腐ってしまう。適材適所の人事ができれば社内の活力はアップする。

「自分の役割を見つけた社員が『それは私の仕事ではありません』と主張できるぐらいが理想。『それは会社の仕事ではない』と言えればもっといい。誰か休んだらカバーしようというのもいけない。休み明けの4日後にでも回答すればいい。それが『超しない経営』ということです。だから子育てしながらでも、在宅でも問題は起こらないはずです。10年、20年とかかるかもしれないが、期限を決めず気長に、かつ着実に進めていきます」


※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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