最新記事

自動車

韓国・現代自動車、第3四半期は赤字転落 エンジン問題の関連費用が重し

2020年10月26日(月)18時42分

韓国の現代自動車が26日に発表した第3・四半期決算は、最終損益が赤字に転落した。写真は同社のロゴ、ソウルで2017年4月撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国の現代自動車<005380.KS>が26日に発表した第3・四半期決算は、最終損益が赤字に転落した。エンジン問題に関連した費用が重しとなり、アナリスト予想を大幅に下回った。

現代自は第3・四半期決算で、3360億ウォン(約2億9772万ドル)の純損失を計上した。リフィニティブが集計したアナリスト12人の予想は、平均で1兆2000億ウォンの黒字だった。

現代自と傘下の起亜自動車<000270.KS>は、エンジン発火などのリスクが高まる不具合を理由にリコール(無償回収・修理)を実施しており、リコールを巡って米当局の調査も受けている。

現代自は、エンジンの不具合との関連で2兆1000億ウォンの費用を計上したとしている。

現代自は声明文で「顧客の安全を確保し、品質関連費用の将来の拡大に備えるために予防的措置を取ったことから、第3・四半期決算はエンジンに関連した引当費用を反映することとなった」と説明した。

現代自の第3・四半期決算は、営業損益も3140億ウォンの赤字に転落。品質絡みのコストを除外すると、1兆8000億ウォンの黒字だった。売上高は2.3%増の27兆6000億ウォン。

アナリストは、米国のほかインドなど新興国での需要拡大を背景に現代自の第3・四半期の販売が好調だったことを指摘。営業損失は予想していたほど大幅なものではなかったとしている。決算発表後、現代自の株価は一時4.2%上昇した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・韓国サムスン電子のイ・ゴンヒ会長が死去 主要財閥のトップは3世の時代へ
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ



ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

プーチン氏、15日にトルコで直接協議提案 ゼレンス

ビジネス

ECBは利下げ停止すべきとシュナーベル氏、インフレ

ビジネス

FRB、関税の影響が明確になるまで利下げにコミット

ワールド

インドとパキスタン、停戦合意から一夜明け小康 トラ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦闘機を撃墜する「世界初」の映像をウクライナが公開
  • 4
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 5
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 6
    指に痛みが...皮膚を破って「異物」が出てきた様子を…
  • 7
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 8
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中