最新記事

アングル:米利上げ、中国・韓国など北アジア株に追い風か

2015年5月14日(木)11時41分

中国の上海総合株価指数<.SSEC>は年初来の上昇率が35.3%とアジア首位で、韓国<.KS11>の10.4%、フィリピン<.PSI>の8%、台湾<.TWII>の4.5%がその後に続く。

中国当局は株価の急上昇を警戒し、証拠金取引の取り締まりなど規制措置に乗り出しているが、香港上場の本土企業株を筆頭に、他の地域に比べて割安感はまだ強い。また、中国経済は減速しているとはいえ、政府が追加的な刺激策を打ち出すとの期待が投資家を引き付けている。

こうした状況は、対中輸出の多い台湾や韓国企業にとっても追い風になると、HSBCは7日付のノートで指摘している。

ジェフリーズの首席グローバル株式ストラテジスト、ショーン・ダービー氏は台湾について、貿易黒字が過去最大に達し、輸出受注が伸び、消費者信頼感が改善しているため魅力的だと評価した。

またHSBCのアジア株ストラテジスト、ファン・デル・リンデ氏によると、韓国市場を昨年敬遠していた投資家が、今年はバリュエーションの低下にひかれて同市場に押し寄せている。

反対に、昨年のインド総選挙で企業寄りの政権が誕生したのを好感して同国株を30%押し上げた投資家らは、今年は引き揚げている。

この中には利益確定やポジション調整で売っている投資家もいるが、遡及課税の導入を恐れたり、改革の約束がなかなか果たされないことに失望した売りも出ている。ただHSBCは4月24日のノートで、経常収支の改善が今後ともインド株を支え続けるとの見方を示した。

(Nichola Saminather記者)


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、中東紛争仲介へ特使派遣 外相がサウジ・UAE

ワールド

中国、不動産市場安定化へ 住宅供給改善策講じる方針

ビジネス

日経平均は一時2300円高、米株先物やアジア株高が

ワールド

再送中国、26年経済成長率目標「4.5─5%」に引
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 2
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られる」衝撃映像にネット騒然
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    「外国人が増え、犯罪は減った」という現実もあるの…
  • 6
    「イランはどこ?」2000人のアメリカ人が指差した場…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中