最新記事

復興

被災地を救う本当の復興特需

復興を左右するのは被災者の心。希望の光をともすためには民間活力を生かした既存産業の復興が最優先だ

2011年6月1日(水)11時24分
千葉香代子(本誌記者)

自立はいつ 被災者の望みは普通に仕事をし、自分のお金で飲み食いすること(石巻市で支援物資を受け取るボランティア) Carlos Barria-Reuters

 日本大震災と福島第一原発の事故を受け、原子力から太陽光、風力、地熱など再生可能エネルギーへの移行を主張するソフトバンクの孫正義社長は、国内10カ所程度をめどに太陽光発電所(メガソーラー)を建設する「東日本ソーラーベルト構想」を提唱した。津波で壊滅的な被害を受けた地域の再活性化に貢献する狙いもあるという。

 菅直人首相も孫から太陽光発電の推進についての助言を受け、先週のG8では2020年前半までに自然エネルギーの割合を発電量の20%超に引き上げるとぶち上げた。
だが、ある被災者の反応はこうだ。

「なめているのか」...本文続く

──ここから先は6月1日発売の『ニューズウィーク日本版』 2011年6月8日号をご覧ください。
<デジタル版マガストアでのご購入はこちら
<デジタル版Fujisan.co.jpでのご購入はこちら
<定期購読のお申し込みはこちら
 または書店、駅売店にてお求めください。

特集は創刊25周年記念第4弾「日本経済 再起動への道」。震災復興は困難だが、長年の構造問題を強制終了するチャンス。「失われた20年」を挽回し、新たな日本を創造する処方箋とは。有力エコノミストが提言。
■震災復興と新生ニッポン(池田信夫)
■日本をダメにした「現状維持型経済」からの脱却(ピーター・タスカ)
■震災列島を覆う世界経済の津波に勝て(ビル・エモット)

他にも
オマル殺害説にうごめく深謀遠慮
■IMFトップを捕らえた刑事の苦悩
■続編ブームが映画を滅ぼす?など
<最新号の目次はこちら

[2011年6月 8日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハセット氏のFRB議長候補指名、トランプ氏周辺から

ビジネス

FRBミラン理事「物価は再び安定」、現行インフレは

ワールド

ゼレンスキー氏と米特使の会談、2日目終了 和平交渉

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 6
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 7
    世界の武器ビジネスが過去最高に、日本は増・中国減─…
  • 8
    「なぜ便器に?」62歳の女性が真夜中のトイレで見つ…
  • 9
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 1
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 2
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 6
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中