- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- シリア問題、米ロ協調のシナリオはあるのか?
シリア問題、米ロ協調のシナリオはあるのか?
本コラムで何度かお話をしてきたように、ウクライナに関してロシアは「ルーブル安+原油安の中で少しでもウクライナから売掛債権の取り立てをしたい」という意識が中核になっています。対する西側は「金融的に失敗国家であるウクライナにカネを出したくない」というのが基本姿勢です。ウクライナに資金援助をしても、返済の可能性は低いし、カネはそのままロシアに流れるだけだからです。
ウクライナ問題はともかく、ではシリアの和平はどうなるのかというと、次回の「シリア問題会議」つまり米ロに加えて、EUやトルコ、ヨルダンなども参加しての会議は、今回のテロを重く見る立場から12月にパリで開催して継続して討議するようです。
ですが、このまま米ロが折り合いをつけることなく推移するということは、米欧は「ISILは敵だが、同時に反アサドを応援したい」という立場、ロシアは「ISILも敵だがアサドも応援したいので反アサドとは敵対」、そしてトルコは「ISILも敵だが、その被害者のクルド人を完全に善玉扱いするのは困る」という立場と、バラバラの状態が続くということです。
仮に当座の差異を「棚上げ」して、「アンチISIL」の大同団結ができたとしても、ISILにはその「違い」を突かれるという、これまでのパターンの繰り返しでは何にもなりません。米欧は、ロシアともっと突っ込んだ利害調整を行わなければ、事態は進展しないでしょう。
1つの方向性としては「ロシアがアサド退陣を承諾する」、「そのかわりに米欧は、アサド暫定後継を同じ少数派のアラウィー教徒から出すことに同意する」、その上で「シリア人の手で憲法改正や選挙を実施させる」という順序を踏むという流れです。12月のパリ会議では、こうした「落とし所」を軸にもっと具体的な話にしていかないと「アンチISILの共同戦線」は実現できないと思います。
日本の新政権が向き合うべき、安全保障の「ねじれ」というアキレス腱 2025.09.17
「物価高対策と財政規律の間の最適解」──ポスト石破に求められる最重要課題 2025.09.10
アメリカのストーカー対策、日本との違いを考える 2025.09.03
「体験格差」という言葉に覚える強烈な違和感 2025.08.27
日本の核武装コストは、どのように計算すれば良いのか 2025.08.20
被爆80年の今、真剣に議論しなければならないこと 2025.08.06
戦後80年に必要な3つのメッセージを考える 2025.07.30
-
年休120日 土日祝休み 外資系金融企業の本社受付@港区/土日祝休み
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~34万円
- 正社員
-
東京/外資系クライアント多数/バイリンガルデザイナー
株式会社ア・ファクトリー
- 東京都
- 年収400万円~700万円
- 正社員
-
外資企業の受付/SV候補/英語活かせる・年休120日/六本木 20代・30代活躍中/土日祝休み
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給28万6,000円~35万8,000円
- 正社員
-
東京/外資系投資銀行のチーム秘書/土日祝休 年収350万円~ コミュ力活かせる 20代・30代活躍中
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 月給25万円~30万円
- 正社員