プレスリリース

地域と都市をつなぐ"手ぶら経済"の新提案 防災・食・地域がめぐる体験型デジタル物産展、始動

2025年07月15日(火)10時00分
愛媛県宇和島市を拠点に、観光・教育・起業支援を通じた地域創生を推進する株式会社空庵(本社:愛媛県宇和島市、代表取締役:濱村誠)は、2025年7月下旬に都内2会場にて、地域の新たな流通モデルを提示する「体験型デジタル物産展」を開催します。
空庵はこれまで、文化財である木屋旅館( https://kisaiya.net/kiyaryokan/ )の運営やゲストハウス事業を通じて観光誘客を図るとともに、地域起業家育成のための研修事業を展開してきました。本プロジェクトは、地域課題の解決と地域産業の再設計を目的に、食品ロス・防災・1次産業再生をテーマに、都市部と地域をつなぐ購買体験を提案する新たな実証実験です。


■解決策:"手ぶら経済"×体験型デジタル物産展
これまでの物産展では、地域の生産者や事業者が誰に買ってもらったのかを把握できず、リピート購入やコミュニケーションの機会が生まれにくいという課題がありました。そこで今回は、EC機能とチェックイン機能を備えた仕組みにより、購入者と地域サプライヤーをつなぐ設計を採用しました。
来場者は、会場で商品やストーリーに触れながら、その場でスマートフォンからキャッシュレスでEC注文。オンライン・対面の両方に対応しており、購入者は自身のスタイルに合わせてスムーズに商品を注文できます。商品は後日、自宅へ直送されるため、仕事の合間でも"手ぶら"で参加可能です。
また、会場に用意するのは展示用のサンプル品のみとすることで、輸送・保冷・在庫管理などにかかる物産展開催コストを大幅に削減。これにより、全国各地で小規模・短期間でも気軽に地域産品を紹介できる柔軟なモデルとして、今後の展開を視野に入れています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/442696/LL_img_442696_1.png
体験型デジタル物産展利用イメージ


■連携で広がる地域イノベーション
今回紹介する商品や取り組みは、道の駅「きさいや広場」と連携し、実際に同施設で取り扱いのある地域産品を中心に構成されています。あわせて、空庵が新たに取り組む「防災×食品ロス」の実証プロジェクトとして、今回は廃棄されがちなジビエや耕作放棄地で栽培した大豆を活用した、おいしい防災備蓄食品の試作品を紹介・試食提供します。
また、宇和島市内の地域イノベーション拠点「ビーチビレッジ石応(KOKUBO)」( https://haikou-mall.com/ )で株式会社JSOLとの共創により進行中のアグリツーリズムや、耕作放棄地の大豆畑を活用した体験ツアーなどの地域事業も映像で紹介予定です。


【イベント開催概要】
■第1回:青山ファーマーズマーケット
● 開催日:2025年7月27日(日)
● 時間 :10:00-16:00
● 会場 :国際連合大学前広場(東京都渋谷区神宮前5-53-70)

■第2回:日鉄興和不動産・興和一橋ビル
● 開催日:2025年7月30日(水)~31日(木)
● 時間 :11:00~16:00
● 会場 :東京都千代田区神田錦町3-7-1 興和一橋ビル 地下3階

※両会場では、チェックインいただいた方に先着で宇和島特産品をプレゼント。
また、文化財に指定されている木屋旅館のペア宿泊券が当たる抽選イベントも開催されます。


【連携企業からのエンドースコメント】
株式会社JSOL(ビジネスデザイン&マーケティング部長 三尾幸司)
「これまで地域資源の循環や防災備蓄のあり方など、事業モデルの設計段階から対話を重ねてまいりました。ジビエ活用による備蓄食開発や、大豆を通じた体験型アグリツーリズムなど、本プロジェクトは私たちが推進する『食品ロス×地域活性』の理念に深く共鳴するものです。今回の実証イベントも、こうした共創プロセスの一環として非常に意義深いものと感じています。今後も持続可能なモデルの実現に向けて、パートナーとして推進していきたいと考えています。」

ネットイヤーグループ株式会社(インキュベーション室 室長代理 部長 森下克之)
「本プロジェクトで活用された『cocomeg』は、地域に根差したイベントにおいて、企画者と参加者をつなぐCRMとして開発されました。これまでエンドユーザデータの可視化がされてこなかったこのエリアへのDXの取り組みが、全国の自治体や地域団体に広がり、日本全体の豊かさにつながることを期待しています。」

株式会社うわじま産業振興公社(きさいや広場 支配人 松廣大士)
「きさいや広場では、これまで多くの地元産品を都市部に届けてきましたが、今回のプロジェクトは"誰がどの商品を買ったか"という新しい可視化の仕組みによって、地域のつくり手が都市の生活者とつながる重要な一歩となります。今後の定着と発展に期待しています。」

日鉄興和不動産株式会社(フューチャースタイル総研室 統括マネージャー 谷口聖)
「このたび、当社が所有する興和一橋ビルにて、新しい体験型の物産展を開催できることを大変光栄に思います。当社はこれまで、釜石や大分といったエリアで街づくりを通じた地域活性化に力を注いでまいりました。今回の取り組みが単なる物産展に留まらず、地域と都市部に新たな交流を生み出す機会となることを期待しています。本イベントがビルのテナントの皆様にとって、地域とのつながりや防災への意識を深める貴重な機会となれば幸いです。」

パナソニック産機システムズ株式会社(中四国支店 桃田竜司)
「本プロジェクトでは、当社の小型レトルト釜『達人釜』を活用し、未利用肉などを用いた備蓄食品の試作を支援させていただきました。今後もパートナーとして、防災・食・地域をつなぐ取り組みを後押ししていきたいと考えています。」

日本郵便株式会社(四国支社長 紀井哲)
「日本郵便は、地域に根ざしたネットワークを活かし、産地と消費地をつなぐ役割を果たしてきました。今回の取り組みをきっかけに、多くのお客さまに四国の自然と文化が生んだ「本物」の魅力をみつけていただき、当社から皆さまに大切にお届けできればと考えております。」

宇和島市(宇和島市長 岡原文彰)
「本取り組みは、道の駅『きさいや広場』を起点に、宇和島の産品を都市部に届ける新たなチャレンジです。市としても、関係人口の拡大と地域ブランドの発信のため、今後も支援を継続していきます。」


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社空庵
お問い合わせフォーム: https://ku-an.co.jp/contact/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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