コラム

日本のコロナ対策は独特だけど、僕は希望を持ちたい(パックン)

2020年05月01日(金)13時45分

考えてみたら、俗に言う「放送禁止用語」も本当はテレビの出演者が空気を読んでオンエアで言わないようにしている「自粛用語」にすぎない(CMの間のスタジオはうんこちんちんの話ばかりだけど)。コロナ対策も自粛で成り立つかもしれない。そして、検査も監視もあまりせずとも、感染予防はできるかもしれない。そのメカニズムは想像できないが、可能性は否定できない。

希望を持とう。ひょっとするとどこのまねもしないで医療も経済も崩壊させずに危機を乗り越える「日本モデル」が確立するかもしれない!

ただ、成功しても、どこの国にもまねできないだろうね。

あと、失敗すると爆発的感染、医療崩壊、第2波、第3波の襲来、長期的な経済危機などが考えられる。大きな賭けだ。

まあ、ウイルスも自粛してくれればいいけど。

<2020年5月5日/12日号「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集より>

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2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。

プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

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