コラム

「エリザベス女王」の大胆ヌード戦略

2010年07月02日(金)18時32分

 アメリカでは先週末から、若者に超人気の『トワイライト』シリーズ3作目が公開され、大変な熱狂ぶり。主演のロバート・パティンソンやクリステン・スチュワートは、ありとあらゆるメディアのエンタメ欄に顔を出している。

 しかしこんな超話題作は例外中の例外で、普通の新作映画がメディアの注目を集めるのはひと苦労。公開直前になると、主演スターは分刻みでメディアの取材やPRイベントを渡り歩き、目を引きそうな失言・迷言を振りまき、共演者とのロマンスや不倫を装って(あるいは、ばらされても平気な顔をして)話題づくりに励む。できることなら労せずして作品を最大限に宣伝しつつ、自分のイメージアップにもつなげたいが、そううまくはいかないものだ。

 その点、イギリス出身のオスカー女優ヘレン・ミレン(64)はさすがにツボを心得ている。新作『ラブ・ランチ』の全米公開(6月30日より)を前に、ニューヨーク誌の最新号で大胆なトップレス写真を披露し、米英メディアの注目を一気に集めた。ミレンといえば、『クイーン』(06年)でエリザベス2世を演じて米アカデミー賞主演女優賞を獲得したが、あの格調高い女王像からはとても想像できない生々しい。今回の作品では売春宿の妖艶なマダム役に挑戦していることや、夫のテイラー・ハックフォードが監督した作品ということもあって、「ひと肌脱ぐ」気になったのだろう。

 実のところ、彼女が「脱いでもすごい」女優だということは、何年も前から一部で話題になっていた。08年の夏にはビーチで披露した赤いビキニ姿に、驚きと賞賛の声が上がった。ミレン本人は今週のあるインタビューで、ヌード=セクシーとは限らないと強調。「セックスとヌードはまったく別物。服を着ている方がヌードよりセクシーな場合だってある」と語っている。

 なるほど......。でもそれなら、なぜこのタイミングでヌードになったの?

――編集部・佐伯直美

このブログの他の記事も読む


プロフィール

ニューズウィーク日本版編集部

ニューズウィーク日本版は1986年に創刊。世界情勢からビジネス、カルチャーまで、日本メディアにはないワールドワイドな視点でニュースを読み解きます。編集部ブログでは編集部員の声をお届けします。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英南東部の髄膜炎集団感染で2人死亡 大学生らにワク

ワールド

NZ第4四半期GDPは前期比0.2%増、予想下回る

ビジネス

中東紛争、深刻な国際的ショックに発展も=豪中銀金融

ビジネス

3月ロイター企業調査:7割が前年以上の賃上げ検討、
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story