コラム

会津若松から始まった新時代のリーダー育成の形とスマートシティの未来

2025年10月09日(木)18時20分

8月に第3期の合宿開催

2025年8月には第3期(7~9月)のLQIの合宿が開催された。参加者は2泊3日の合宿形式で、会津若松にあるAiCT交流棟に集まった。

研修は4つの「探求」、すなわち、
1. アイデンティティの探求 - 自分自身を見つめ直す
2. プリンシプルの探求 - 大切にしたい価値観を整理する
3. オポチュニティの探求 - 機会を見つける視点を磨く
4. アスピレーションの探求 - 目指したい未来を描く
で構成される。

4つの探求ミッション

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アクセンチュア提供

具体的なプログラムの特徴は3つ、「フィールドワーク:実際に市民に話を聞く」、「生成AI活用:最新技術を実際に使ってみる」、「異業種交流:全国から集まった様々な業界の人たちと協働する」だ。ユニークなのは、実際に会津若松市民にインタビューを行い、地域の課題や展望について生の声を聞きながら、人間中心の視点でアイデアを考え、生成AIも駆使して解決策をプロトタイプとして形にしていくスタイルだ。

8月上旬の合宿では、1日目は、市民の協力者のアンケートを踏まえて会津若松の暮らし、課題についての仮説を検討、そのうえでLEGO SERIOUSPLAYの手法により、レゴブロックで仮想の住みよい会津若松の暮らしをデザイン。それをもとに実際にスマートシティ事業を率いてきた有識者と議論を深めた。

プロフィール

南 龍太

共同通信社経済部記者などを経て渡米。未来を学問する"未来学"(Futurology/Futures Studies)の普及に取り組み、2019年から国際NGO世界未来学連盟(WFSF・本部パリ)アソシエイト。2020年にWFSF日本支部創設、現・日本未来学会理事。主著に『未来学』(白水社)、『生成AIの常識』(ソシム)『AI・5G・IC業界大研究』(いずれも産学社)など、訳書に『Futures Thinking Playbook』(Amazon Services International, Inc.)。東京外国語大学卒。

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