コラム

会津若松から始まった新時代のリーダー育成の形とスマートシティの未来

2025年10月09日(木)18時20分

2015年に会津若松市で導入された都市OSは、既に全国11県にまたがる39地域に広がっており、各地域で生まれたサービスなどの実例が、相互に活用される循環や基盤の仕組みが構築されてきた。積み重ねてきた知恵や経験を、域外の企業や団体で次世代を担うリーダーらへと継承すべく、その要諦を体得するためのプログラムが「Leadership Quest - Ignite -」だ。

都市OSの広がり

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(※ 写真はいずれもAiCTコンソーシアム提供)

リーダーシップを体験できるLQI

「Leadership Quest - Ignite(LQI)」は、座学や実践を多彩に組み合わせ、合宿も含むリーダーシップ研修プログラムだ。「Ignite」は「火をつける」という意味で、日常を離れた会津の地で、参加者の学習意欲に火をつけることを目指すという。

これからの時代に求められる生成AI時代のリーダーに必要とされる資質を、従来の枠組みを超える柔軟さと共創の姿勢と位置づけ、それらを実践する場として企画された。実際に会津若松のスマートシティを率いてきたリーダーの思考法をヒントに、フィールドワークや生成AIを使ったアイデア創出を体験する「体験型」プログラムとなっている。

プログラム概要

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プログラムイメージ

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受講推奨は産学官の管理職、次期管理職候補をはじめ、新任者から既任、ベテラン従業員まで全国から幅広く募る全国から集まる参加者が会津に滞在し、異業種の人々と交流しながら課題解決に挑む。

プロフィール

南 龍太

共同通信社経済部記者などを経て渡米。未来を学問する"未来学"(Futurology/Futures Studies)の普及に取り組み、2019年から国際NGO世界未来学連盟(WFSF・本部パリ)アソシエイト。2020年にWFSF日本支部創設、現・日本未来学会理事。主著に『未来学』(白水社)、『生成AIの常識』(ソシム)『AI・5G・IC業界大研究』(いずれも産学社)など、訳書に『Futures Thinking Playbook』(Amazon Services International, Inc.)。東京外国語大学卒。

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