南アジア地域の26年経済成長率、6.3%に鈍化=世銀予測
2025年5月、インド・ムンバイの街並みの全景。REUTERS/Francis Mascarenhas
Manoj Kumar
[ニューデリー 8日 ロイター] - 世界銀行は8日発表した報告書で、南アジア地域の2026年の国内総生産(GDP)は前年比6.3%増で25年の7.0%増から伸びが鈍化すると予測した。米国とイスラエルのイラン攻撃を受けた中東での紛争と、それに伴う世界的なエネルギー市場の混乱が、エネルギーの輸入依存度が高い南アジア地域の経済に重くのしかかるのが要因。世銀のバンガ総裁は7日、中東での紛争がいかに早く終結しても、世界の経済成長の鈍化とインフレ率の上昇を招くと指摘した。
27年の成長率は6.9%に拡大し、新興国・開発途上国市場の中で最も高い成長率が続くとの見通しを示した。
南アジア地域ではインドが引き続き主なけん引役となる見通しだが、2026―27会計年度(26年4月―27年3月)の成長率は前年度比6.6%と、25―26年度の7.6%から減速すると見込んだ。IMFは昨年10月時点で26―27年度は6.3%増になると予測していた。
バングラデシュは政情不安からの回復に伴って25―26年度に3.9%、ブータンは水力発電プロジェクトを追い風に7.1%それぞれ伸びると見込んだ。
エネルギー価格高騰が経済活動に重くのしかかるスリランカは26年の前年比成長率が3.6%となり、25年の5.0%から減速すると予測。モルディブは急減速して0.7%となる見通しで、観光業と燃料費、資金調達を巡る環境悪化が響く。
一方、ネパールの25―26年度は前年度比2.3%増と見込み、政情不安の影響が和らぐのに伴って経済が回復すると予想している。
世銀のヨハネス・ズット南アジア担当副総裁は「厳しい世界情勢にもかかわらず、南アジアの見通しは引き続き堅調だ」とし、各国は経済成長を持続させ、雇用を創出し、ショックに対する耐性を高めるための改革が必要だと訴えた。
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