コラム

K-POPガールズグループ・Apink、デビュー14周年を迎えた「妖精ドル」の変わらぬ魅力

2025年05月01日(木)12時25分
 

デビュー14周年を迎えたK-POPガールズグループ・Apinkの新曲「Tap Clap」  Apink (에이핑크) / YouTube

<賞味期限が短いといわれるK-POP界で、長寿アイドルになるための条件とは?>

K-POPの人気ガールズグループ・Apink(エーピンク)が4月19日、新曲「Tap Clap」をリリースした。

彼女たちはこの日にデビュー14周年を迎えたベテランだ。韓国の音楽業界は、所属事務所との契約が最長で7年、更新できるかどうかもそのときの状況次第という事情もあり、長寿アイドルはそれほど多くない。特に女性の場合は競争率が激しいせいか、生き残るのが至難の業で、10年以上のキャリアを誇るのはごくわずか。さらに定期的に新曲を出している(2人以上の)グループとなると、As One(1999年結成)とApinkぐらいではないだろうか。

少女時代に続くアイドルとしてデビュー

Apinkが登場したのは2011年4月。当時は少女時代、KARA、Wonder Girls、2NE1の4強に続くニューフェイスを世の中が求めていた頃で、彼女たちはそのニーズにしっかりと応えてくれる存在であった。"妖精ドル(妖精+アイドル)"というコンセプトで集められたのは、チョロン、ボミ、ウンジ、ナムジュ、ハヨン、ナウン(2022年脱退)、ユギョン(2013年脱退)の7人。いずれも可愛らしいビジュアルで、歌も踊りもハイレベルかつ華やか。サウンドも妖精らしさを強調しようと、初期の少女時代のキュートなスタイル(代表例:「Kissing you」)を目指したと思われる。


初期の少女時代のキュートな魅力がギッシリ入った「Kissing you」 SMTOWN / YouTube

プロフィール

まつもとたくお

音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を始め、数々の専門誌・ウェブメディアに寄稿。2012年にはK-POP専門レーベル〈バンチョーレコード〉を立ち上げ、イ・ハンチョルやソヒといった実力派を紹介した。現在は『韓流ぴあ』『ジャズ批評』『ハングルッ! ナビ』などで連載。LOVE FMLuckyFM楽天ポッドキャストの番組に出演中。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)ほか。

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