コラム

日本が今年もCOP30で「化石賞」を受賞...なぜ日本の「環境対策」はこんなに批判されるのか?

2025年11月18日(火)16時57分
COP30で2025年も日本が化石賞を受賞

COP30で「化石賞」を受賞した日本(筆者撮影)

<日本は「化石賞」の常連受賞国。選出した環境NGOは日本について、「気候正義」に反する重大な3つの過ちを犯したと批判している>

[ブラジル北部パラー州ベレン発]国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)で11月14日、世界の環境NGOが参加する「気候行動ネットワーク(CAN)」は温暖化対策に後ろ向きな国に贈る恒例の「化石賞」を日本に授与した。日本は「化石賞」の常連受賞国。

欧州や新興・途上国、市民社会が「真実のCOP」を実現するため懸命に交渉する中「日本は破壊への資金提供、正義の妨害、偽りの希望をCOP30で売り込んだ」というのが受賞理由だ。日本は気候正義に反する重大な3つの過ちを犯したと断罪された。

(1) 化石燃料に助け船を出している

日本パビリオンの中でCCS(二酸化炭素回収・貯留)、水素・アンモニア混焼を「解決策」として宣伝。「これらは解決策ではない。化石燃料を終わらせるのではなく延命させるための技術的ごまかし」(CAN)

事前の十分な情報に基づく先住民族の同意が欠如

(2)先住民族の権利を侵害

日本はスカボローやバラップハブなどオーストラリアの巨大ガス事業に資金を投入し、土地・水域・文化を脅かしている。自由意思による事前の十分な情報に基づく先住民族の同意が欠如している。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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