コラム

イラン攻撃が招いた「トランプ支持層」の分裂...米経済にも「意外な影響」が

2025年07月11日(金)17時23分

方向性の迷走でドルや米国債の信認はどうなる?

経済的に見れば、保守強硬派の勢いが弱まることは関税政策に象徴されるアメリカ第一主義が後退することを意味しており、日本にとって必ずしも悪い話とは言えない。だが、政権内での路線対立が深刻化し、内政が不安定化すれば、関税交渉など外交にもブレが生じる可能性が出てくる。


良くも悪くも、アメリカ第一主義で価値観や方向性が定まったと思われてきたトランプ政権だが、支持層の分裂によって、ある意味で振り出しに戻ってしまったとも言える。

仮に孤立主義的であったとしてもアメリカ経済一強の状況は変わらないため、引き続きドルや米国債は国際市場において信認を得られるというのが一般的な見立てだったが、場合によってはそのシナリオも変わるかもしれない。

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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネスなどの分野で執筆活動を行うほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『スタグフレーション』(祥伝社新書)、『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』 (幻冬舎新書)など著書多数。

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