経団連の会長に日本生命の筒井氏...このニュースが「日本経済の今」を映し出していると言える理由

KIM KYUNG-HOON-REUTERS
<経団連の十倉会長の後任に、日本生命の筒井会長が決定した。このニュースが象徴する、日本の産業構造に押し寄せる「時代の波」とは?>
経団連は、今年5月末で任期を終える十倉雅和会長の後任として、日本生命保険の筒井義信会長(写真)の起用を決定した。金融機関からの選出は初めてで、経済団体にもいよいよ時代の波が押し寄せてきたことをうかがわせる。
日本を代表する経済団体である経団連の会長には、非財閥の伝統的な製造業出身者が就くという慣例があった。非財閥というのは、戦後の連合国軍総司令部(GHQ)による財閥解体が影響しており、製造業出身者というのは、まさに戦後日本の経済成長が製造業によってもたらされてきたことに由来している。
経団連の歴代会長と言えば、東芝社長だった石坂泰三氏や同社会長だった土光敏夫氏、新日鉄会長だった稲山嘉寛氏らの名前が浮かぶ。経団連会長は「財界総理」とも呼ばれたが、稲山氏の時代までは、与党の政策にも極めて大きな影響力を行使しており、まさに「総理」の名をほしいままにしていたといってよいだろう。
特に土光氏は、鈴木善幸内閣や中曽根康弘内閣で実施された行政改革に辣腕を振るい、質素な暮らしぶりから「メザシの土光さん」と呼ばれ、国民からの認知度も高かった。一連の人事はあくまで慣例で、絶対的なルールではなかったが、近年までのこの慣例はかたくなに守られてきたといってよい。
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