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肥満予防のため飲んではダメ!...口うるさい政府の「子守国家」イギリス
今回の場合、目的は明らかに肥満問題に対処することだ。でも多くの人が指摘しているように、(カロリーもカフェインも多いのに)カプチーノに4杯シュガーを入れたり1時間に5杯もラテを飲んだりする人を止めるすべはない。
ちなみにコーラなどの糖分の多い飲料は法規制されている。
マシンには既に各ドリンクのカロリーが表示されていて、客がそれを知ったうえで選択できるようになっているから、これはよい試みだと思う。マグカップ1杯のラテのカロリーがビール1パイントとそう違わないことを知って、僕は驚いた。
英労働党政権が「何かしているように見せるために」何かをする習慣があるのは自明の理だが、公平を期していえば、どの国のどんな政府も国民の良識の範囲を踏み越えがちだ。
それを干渉と言う人もいるだろう。ほとんどの人は、原則的には、ドリンクバーで9杯目まではいかないとか、ビスケットを一度に1袋完食しないとかは、あくまで個人の責任の問題であるべきだと考えている。
とはいえ、予想外の形で人々の行動が変化していき、結局はそれこそが標準になる、という流れも見受けられる。代表的な例は、犬の散歩のときにフンの「後始末」をすることだ。最初に耳にしたときは、イギリス人のほとんどにとっては奇妙なニューヨーク的習慣のように感じられた。
同様に、最初のころは、飛行機内を禁煙にするなんてちょっと極端じゃないかと思われたものだった。長時間のフライトで喫煙者はタバコを吸わずにいったいどう乗り切るんだ? だが振り返ってみると、むしろこれらが許されていたのが奇妙だったように思える。
国民は政府が講じる施策に批判的になりがちだが、検討されていた施策が日の目を見ずに取り下げられたときにも批判しがちだ。検討段階で産業界からの「激しいロビー活動」に政治家が屈したと非難される(どういうわけか「激しくないロビー活動」などというものは聞いたことがないが)。
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