- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- イギリス分断を際立たせるコロナ第2波、当初の結束は…
イギリス分断を際立たせるコロナ第2波、当初の結束はどこへ?
僕はエセックス州に住んでいるが、僕の姉は、より緩やかな規制が適用されている数キロ北のサフォーク州に住んでいる。僕の理解が間違っていなければ、姉が僕の家を訪ねるのはルール違反になる......でも、僕が姉の家を訪ねるのは可能だ。
そして僕の妹は、居住地域がまだ「安全」リスト入りしているうちに、夫と3人の小さな子供たちと一緒にフランスに旅行した。妹一家がフランスにいる間にルールが変更されたために、彼らは帰国後、14日間の自宅隔離を強いられた。でも妹一家の上の男の子はフランス家族旅行にはついて行かず、イングランドで僕の両親の家に滞在していた。どうやら、彼は自宅隔離中の家族のもとに自由に帰れたし、家族と一緒に自主隔離する必要もなかったらしい。僕にはいまだにその論理が理解できない。
エセックス州は感染数が上昇してきたために、ティア2に移行した。だが僕の住む町でいえば、イングランド全体の平均より60%も少ない。また、「独自の規制適用」が許されているためにティア1にとどまることができたエセックス州内の別の町よりも、感染数が少ないのだ。
2024年4月2日号(3月26日発売)は「生存戦略としてのSDGs」特集。サステナビリティの大海に飛び込んだ企業に勝算あり。その経営戦略を読み解く。[PLUS]初開催!SDGsアワード
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
英キャサリン妃の癌公表で「妬み」も感じてしまった理由 2024.03.28
死に体政権は悪あがき政策に走る 2024.03.13
イギリスはすっかり「刃物社会」になった......あまりに多発するナイフでの死傷事件 2024.03.09
イギリスは北アイルランドに特に未練なし......日本人の知らない北アイルランドの真実 2024.02.27
テロと対立は昔の話? 北アイルランドの薄れゆく分断 2024.02.17
郵便局事件だけじゃない、知られざるイギリスの冤罪、誤審 2024.01.27