コラム

本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

話題の再編集本と菅首相の「地味なポピュリズム」

<発売前から話題になった菅首相の「再編集本」。公文書管理の重要性を強調した章の丸ごとカットが指弾されたが、問題の本質はむしろそこにはない>

2020.12.07
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

記者から首相補佐官へ──「華麗なる転身」の落とし前をどうつけるのか

<メディア業界に衝撃を広げた元スター政治記者の首相補佐官への転身。その行動は以前、著書で書いたことと矛盾しないのか> 今回のダメ本 『検証

2020.11.12
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

肝心なところが分からない「菅首相」立身出世本の不毛

<都合のいい話ばかりをつなぎ合わせれば本書のように描ける。だが、つまるところ本書は「菅義偉」という人間をこう見てくれたらうれしいという願望が

2020.10.06
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

『わかりやすさの罪』から抜け落ちている「わかりやすさ」との戦い方

<「自分で考えることが大事だ」と説き、読者や書店員、出版業界関係者からの賛辞に事欠かない本書だが、社会の複雑さを実感するために不可欠なはずの

2020.09.23
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

都知事選は不出馬――堀江貴文に漂う「小池っぽさ」の末路

今回のダメ本 『東京改造計画』 堀江貴文著 幻冬舎 堀江貴文はもはや政治家になる以外に道はない。少なくとも、本気で東京都を改造したいのなら

2020.07.07
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

日常を取り戻したい人々を尻目に、インテリ作家は雲の上で自粛中

<あまりに凡庸な資本主義批判、文明批判には大いにずっこけることに> 今週のダメ本  『コロナの時代の僕ら』  パオロ・ジョルダーノ著  早川

2020.06.13
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

ケント・ギルバート新著『プロパガンダの見破り方』はそれ自体が「陰謀論」

<左派・リベラル批判に終始するお決まりのパターンだが、内輪の論理を振りかざし、安直なストーリーで世界を理解しようとするのは右派だけに限らない

2020.04.09
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

「風邪でも会社行け」と説く本が売れる日本、結局サラリーマンの手本は今も島耕作?

<できる会社員になるための指南書として話題の『これからの会社員の教科書』。サラリーマン界で「プロ」に上り詰めた田端信太郎氏の説く「仕事の基本

2020.04.02
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

バカ売れ『反日種族主義』の不可解な二枚舌

<ベストセラー『反日種族主義』が批判しているのはあくまでも韓国国内の「進歩派」であり、「反日」政策──とされるもの──ではない。> 今回のダ

2020.02.18
本好きに捧げる ホメない書評 石戸 諭

話題書『ネットは社会を分断しない』は、単なる「逆張り」本なのか?

<「ネットは社会を分断しない」は本当か――。ネットは社会の分断に寄与している、という従来の「ネット悪玉論」に異を唱える新説が登場した。だが、

2020.02.07
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 8
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 9
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 10
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中