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【株式市場】2026年は日本経済の転換点...株価を押し上げるのは、個人消費の変化と意外な追い風

2026年01月05日(月)17時00分
岡田禎子(個人投資家、ファイナンシャル・プランナー)
「スシロー」と「HUB」

「スシロー」と「HUB」 J_News_photo - stock.adobe.com/Henry Saint John - stock.adobe.com

<好調なスタートを切った2026年の株式市場。賃金上昇による個人消費の拡大で注目されるのは、どんな銘柄か。また、五輪・WBC・W杯が重なるスポーツイヤーに輝きを放つ銘柄とは>

2026年の株式市場が動き出しました。日経平均株価の始値は51,010円。すでに2日から始まっているアメリカ市場の上昇を受けて、昨年末の終値よりも670円上げての好調なスタートです。

昔から伝わる相場格言では「午尻下がり」と言われ、株価が伸び悩みがちな年回りとされる午年2026年。その法則を打ち破り、「尻上がり」な一年へと導いてくれそうなのは、どんな銘柄か。なかでも転換点となりそうな「個人消費」の観点から注目銘柄を考えます。

2026年の株式市場を左右する個人消費

2026年の日本株市場を読み解くうえで、まず押さえたいのが個人消費の変化です。2023年から始まった賃金上昇の流れは今年も継続する見通しで、実現すれば4年連続の賃金上昇となります。

重要なのは、この「4年目」という時間軸が持つ意味です。賃金が1~2年上がっただけでは、人々は消費行動を大きく変えません。しかし3年続くと「一時的ではない」といった安心感が生まれ、徐々に財布の紐が緩み始めます。

そして4年目に入ると、家計は「将来も増える」という前提で動き出します。支出は、生活必需品中心から楽しみのための消費へと広がっていくのです。

賃金上昇により、外食やレジャー、娯楽などの分野にもお金が向かい始める2026年は、まさに支出の転換点の年となる可能性があります。

■消費の変化は、まず「外食」に現れる

個人消費の変化はまず「外食」に現れます。耐久財などと異なり、賃金が増えた実感が日々の行動に反映されやすい分野だからです。ただし、「外食なら何でもよい」というわけではありません。選ばれやすいのは、日常の延長線上にありながらも満足度の高い外食です。

そこで、注目すべき関連銘柄としては、回転寿司の「スシロー」を展開するFOOD & LIFE COMPANIES<3563>などが挙げられます。「日常の延長の贅沢」を体現する存在であり、価格と品質のバランスが評価されやすい外食の代表格です。今期(2026年9月期)は、会社計画に加えて市場予想でも2桁の営業増益が見込まれています。

また、ゼンショーホールディングス<7550>は、牛丼の「すき家」を軸に寿司など幅広い外食チェーンを展開しており、賃金上昇の恩恵を裾野広く取り込みやすい構造を持っています。

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