コラム

30年連れ添ってきた「誠実な」夫が下着泥棒だったら...

2021年03月18日(木)19時20分

A:これは困りました。彼に何があったかは分かりませんが、今まで下着を盗まれていた人たちが事実を知れば大いに動揺することでしょう。続けさせていいはずがありません。

彼を優しく諭しても、最後通告を突き付けてもいいですが、彼は自分の性的指向とその表現についてセラピストに相談する必要があるでしょう。何らかの「恥」にまつわる体験が原因となって、彼の性的指向が不適切な形で表れているのだと思われます。

性的関心が本人に大きな苦痛や生活上の障害をもたらしている場合、精神疾患としての性的倒錯と診断されます。彼のケースは正常な社会生活に支障を来しているようです。セラピストに相談すれば、カウンセリングから薬物治療まで適切な対策を見つけてくれるでしょう。

彼に裏切られたように感じるというのは理解できます。おそらく今まで浮気とは無縁のように見えた人が、間接的とはいえ、他人を自分の性的欲求に巻き込んでいたのですから。無力感に襲われているというのも、妻として夫のこうした性欲を満足させられるはずがないと感じているためなので、無理もないことです。あなた自身の気持ちについても、カウンセラーや信頼できる友人に相談するのがいいかもしれません。

── ストーヤ(ポルノ女優)

©2020 The Slate Group

<本誌2020年7月21日号掲載>

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