コラム

奔放な愛犬の「腰振り」に気まずい思い

2020年05月05日(火)11時10分

A:よだれを垂らし、走り回ってくんずほぐれつ、おしっこはし放題──私もドッグパークにはよく行くので、あのワイルドな快楽主義全開の光景はおなじみです。

まず大切なのは、あなたの犬の行動が尿路感染症などの病気の兆候でないかを確かめること。マウンティングの頻度や相手が増えるなら、獣医に相談したほうがいいでしょう。マウンティング行為は、権勢本能の表れとは限りません。友達に会えたプラトニックな喜びを腰を振る動きで表現していることもあれば、不安や恐怖が引き金になることもあります。

問題は自然に解決すると思います。相手の子犬は嫌がっていなくて、あなたの犬を振り払うだけですから。でも攻撃と解釈して、やり返してくる犬もいます。飼い犬から目を離さず、必要なときに介入できるようにしましょう。マウンティングは強迫行為であることが多く、訓練でやめさせるのは難しいかもしれません。アメリカ動物虐待防止協会は、犬が軽率な行為をするのを止める指示である「放っておけ(Leave it)」を教えるよう推奨しています。

あなたの犬が相手にするのは特定の子犬ですから、念のため礼儀として飼い主に挨拶しておくのが賢明かと思います。ドッグパークでやりたい放題が許されるのは犬だけ。折に触れて礼儀正しく会話を交わすのが人間というものでしょう。

──ニック・グリーン(ライター、スレート誌人生相談員)

<本誌2020年4月7日号掲載>

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