ニュース速報
ワールド

トランプ氏、ホルムズ護衛参加要請 日豪は現時点で派遣計画せず

2026年03月16日(月)14時49分

 日本とオーストラリアは16日、ホルムズ海峡を通過する船舶護衛のための自衛隊・海軍艦船派遣を現時点で計画していないと表明した。トランプ米大統領が同盟国に連合の結成を呼びかけたことを受けた。写真はホルムズ海峡付近を航行するタンカー。11日撮影(2026年 ロイター/Stringer)

Tim Kelly Jarrett Renshaw

[東‌京/パームビーチ(米フロリダ州) 16日 ロイター] - 日‌本とオーストラリアは16日、ホルムズ海峡を通過する船舶護衛の​ための自衛隊・海軍艦船派遣を現時点で計画していないと表明した。トランプ米大統領が同盟国に連合の結⁠成を呼びかけたことを受けた。

トランプ​氏は15日、他国に対しホルムズ海峡の警備への協力を求めているとし、7カ国と協議中だと述べた。具体的な国名は明かさなかった。週末の投稿では、中国、フランス、日本、韓国、英国などが参加することを期待していると述べていた。

高市早苗首相は16日午前の参院予算委員会で、ホルムズ海峡の護衛活動参⁠加について「まだ求められていないため仮定のことには答えにくい」とする一方、「日本政府として必要な対応を行う方法を現在検討中だ」と述べた。「日⁠本の法律​の範囲内でどのように日本関係船舶及び乗員の命を守っていくか、何ができるかということを検討中」とし、日本が独自の責任で判断すると強調した。

高市氏は19日に米ワシントンでトランプ氏と会談する。トランプ氏は日本などがホルムズに艦船を派遣することに期待を示しており、日米首脳会談の議題になる可能性がある。高市氏は参院予算委員会で「日本が独自の責任で、そして国内法に照らして判断をしてい⁠く」と述べ、機雷除去や船舶の防御、情報収集の地理的範囲の拡大‌などを挙げ、「できること、できないことの整理を行っている」と説明した。

オーストラリア⁠のキャサ⁠リン・キング・インフラ・交通・地域開発相は16日、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡の再開を支援するために海軍の艦艇を派遣しないとの見解を示した。

同氏は国営放送ABCのインタビューで、「われわれはホルムズ海峡に艦船を派遣する予定はない。その重要性は十分に理解しているが、われわれに要請があった‌わけでも、われわれが関与しているわけでもない」と述べた。

<トランプ氏が訪中延​期も>

トラン‌プ大統領は15日に掲載された英紙⁠フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタ​ビューで、今月末に予定されている中国の習近平国家主席との首脳会談を延期する可能性もあると語った。

「中国も協力すべきだと思う。中国は石油の90%をホルムズ海峡経由で調達しているからだ」と述べ、訪中前に中国政府の立場を確認したいとの意向を示した。その上で、訪中について「延期するかもしれない」と語った。

中国外務省は、‌ロイターのコメント要請に応じていない。

トランプ氏はまた、北大西洋条約機構(NATO)加盟国がホルムズ海峡の航行再開に協力しなければ、「非常に悪い」未来に直面​することになると警告した。

外交官や当局者によると、⁠欧州連合(EU)の外相らは16日、中東での小規模な海軍任務の強化について協議する予定だが、ホルムズ海峡への任務拡大については決定しない見通しだ。

英国のスターマー首相は世界の海上輸送の混乱を解​消するためにホルムズ海峡を再開する必要性について、トランプ大統領と協議した。英首相官邸報道官が15日、明らかにした。

スターマー氏はカナダのカーニー首相とも、ホルムズ海峡の閉鎖継続が国際海上輸送に与える影響について協議した。

韓国はトランプ氏の要請を慎重に検討すると表明している。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日経平均は小幅続落、原油高基調を嫌気 海外株高は支

ワールド

自衛隊の中東派遣、「情報収集」目的で政府検討 ホル

ビジネス

独企業倒産件数、25年は前年比10.3%増 11年

ビジネス

午後3時のドルは159円台を上下、介入警戒でも買い
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 6
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中