ペルシャ湾でタンカー攻撃増加、アゼルなど産油国にも無人機攻撃
写真はUAEのフジャイラ湾沖で停泊するタンカー。3月3日に撮影。REUTERS/Amr Alfiky
Jonathan Saul Anna Hirtenstein
[5日 ロイター] - 米国・イスラエルとイラン間の攻撃が激化する中、ペルシャ湾海域では5日もタンカーへの攻撃が相次いだ。イランの無人機(ドローン)がアゼルバイジャンにも飛来し、危機が周辺産油国にも広がる恐れが出ている。
当局によると、イラクのコールアルズベール港付近に停泊中のバハマ船籍の原油タンカーが、爆発物を積み遠隔操作されたイラン船舶の攻撃を受けた。クウェートでは沖合に停泊中のタンカーで爆発があり、浸水と原油流出が発生した。
2月28日に紛争が勃発して以来、攻撃を受けた船舶は9隻に上る。イランは5日未明にイスラエルに対して大規模なミサイル攻撃を実施。また、アゼルバイジャンにもドローンを発射し、ナヒチェワン自治共和国の空港などで少なくとも4人が負傷した。
ロイターが海上交通情報サイト「マリントラフィック」のデータに基づき推計したところ、石油・液化天然ガス(LNG)タンカーや貨物船を含む約200隻が、湾岸地域の主要産油国沖合に停泊したままとなっている。
このほか、数百隻がホルムズ海峡の外側で目的地にたどり着けない状態にある。同海峡は世界各国に供給される石油・LNGの約20%が通過する。
トランプ米大統領はエネルギー価格を抑制するため、米海軍による護衛と保険を提供する方針で、保険市場ロイズ・オブ・ロンドンは5日、米政府と計画について協議していると明らかにした。
一方、イラクの石油関係筋によると、英エネルギー大手BPは正体不明のドローン2機がイラクのルメイラ油田に飛来したことを受け、外国人スタッフを退避させた。イラクは貯蔵能力が限界に達したため、原油生産を日量約150万バレル削減したと、当局者がロイターに明かした。
クウェートでも製油所1カ所が操業を停止したほか、他の1カ所も処理量を削減。バーレーンでも製油所が生産を縮小した。
原油先物価格は5日も上昇を続け、精算値は北海ブレント先物が4.01ドル(4.93%)高の1バレル=85.41ドル、米WTI先物は6.35ドル(8.51%)高の=81.01ドルに急伸した。紛争開始以来、両指標ともに16%上昇している。
また、欧州の天然ガス指標価格も約3%上昇。週初からの上昇率は約60%に上った。
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