ニュース速報
ワールド

原油価格は高止まりの公算、ホルムズ海峡通行に注目

2026年03月02日(月)12時49分

[2日 ロ‌イター] - 中東の紛争激化‌を受け、石油供給への影響が懸念される​中、アナリストらは原油価格が今後数日にわたり高止まりする⁠と予想している。世界​の石油の20%超が通過するホルムズ海峡の通行に特に関心が集まる。

米国とイスラエルの対イラン攻撃で最高指導者ハメネイ師が死亡し、イランがイスラエルなど少なくとも8カ国の標的に⁠報復攻撃を行う中、2日アジア時間の原油先物は8%超急騰した。

攻撃によりタンカーが損傷し、多くのタンカー所⁠有者​や石油メジャー、商社はホルムズ海峡経由の原油、燃料、液化天然ガス(LNG)の輸送を停止した。

シティのアナリストは基本シナリオとして、北海ブレントが少なくとも今後1週間は1バレル=80─90ドルで取引されるとの見方を示した。緊張が緩和すれば70ドルまで下落すると⁠予想している。

ゴールドマン・サックス‌は1日のリポートで、原油価格には1バレル当たり18ドルのリアルタイム⁠のリ⁠スクプレミアムが上乗せされていると推定。ホルムズ海峡経由の輸送量の半分のみが1カ月間停止した場合、リスクプレミアムは4ドルに緩和されると予想した。

ただ、市場が供給混乱長期化のリ‌スクに対するプレミアムを要求した場合、原油価​格は‌さらに大幅に上昇する⁠可能性があると述​べた。

ウッド・マッケンジーはタンカーのホルムズ海峡通行が迅速に回復しない場合、原油価格が100ドルを超える可能性があると指摘。

「この混乱は二重の供給ショックを引き起こす。同海峡経由の現在の輸出が停止さ‌れているだけでなく、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」​の追加生産量、ひいては予備生⁠産能力の大部分が、海峡通過が停止されている限り利用不能になる」と述べた。

OPECプラスは1日、4月に日量20万6000バレルの増産を行うことで合​意した。

ソシエテ・ジェネラルのアナリストは2日、原油価格は一時的な急騰後、供給の継続性が信頼できると市場が判断するにつれて幾分反落するシナリオが最も可能性が高いと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イランによる先制攻撃の兆候なかった、米国防総省が議

ビジネス

焦点:中東戦争、市場は想定以上の混乱覚悟 

ビジネス

インドネシア中銀、市場動向を注視 中東紛争受け=当

ワールド

イスラエル軍、ベイルート南郊を空爆 ヒズボラのミサ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報復攻撃、民間インフラも対象に
  • 4
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 5
    「本当にテイラー?」「メイクの力が大きい...」テイ…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    【銘柄】「三菱重工業」の株価上昇はどこまで続く...…
  • 8
    【銘柄】「ファナック」は新時代の主役か...フィジカ…
  • 9
    「高市大勝」に中国人が見せた意外な反応
  • 10
    米・イスラエルの「イラン攻撃」受け、航空各社が中…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 5
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中