ロシア、トランプ氏の「平和評議会」に懸念 国連安保理との整合性に疑問
写真は2月19日、ワシントンで開催された平和評議会の初会合で撮影。REUTERS/KEVIN LAMARQUE
[モスクワ 26日 ロイター] - ロシア政府は26日、トランプ米大統領が創設した「平和評議会」について、第2次世界大戦後の国際協力の要となってきた国連安全保障理事会とどのように共存していくのか疑問を呈した。
トランプ氏は昨年9月、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を終結させる構想の一環として同評議会の設置を初めて提案。その後、本来は国連が管轄してきた世界各地の紛争解決にも役割を広げる方針を示していた。安保理常任理事国の中で同評議会に参加しているのは米国のみとなっている。
ロシア外務省のキリル・ログビノフ国際機関局長はタス通信のインタビューで「同評議会の憲章は、自らを『しばしば無力であることが露呈した既存の仕組み』に代わる新たな国際組織と定義している」と指摘。その上で「国際的な平和と安全を維持するための唯一の普遍的な機関である国連安保理と、どう共存していくのか疑問が生じるのは明らかだ」と述べた。
また、評議会の任務に「ガザ」への言及がない点や、国連のグテレス事務総長がこれまでの会合に招待されていない事実を改めて指摘した。
同評議会の憲章によれば、評議会は「国際法に基づいた平和構築機能」を担うとされる。議長を務めるトランプ氏は、一定の制約はあるものの、決定に対する拒否権や委員の解任権など、広範な執行権限を行使することになる。





