インド、EUとのFTAで車輸入関税を40%に引き下げへ=関係筋
写真は欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長とインドのモディ首相。2025年2月、インドのニューデリーで撮影。REUTERS/Altaf Hussain
Aditi Shah Philip Blenkinsop
[ニューデリー/ブリュッセル 25日 ロイター] - インドは欧州連合(EU)と進めている自由貿易協定(FTA)交渉を巡り、EU加盟27カ国から輸入する自動車の関税を最大110%から40%へ引き下げる方針であることが分かった。複数の情報筋がロイターに明らかにした。
インドとEUは早ければ27日にもFTAを締結する見通しで、2つの巨大市場間の貿易が拡大する可能性がある。トランプ米大統領は昨年8月下旬以降にインドからの輸入品への関税を50%に引き上げたが、その打撃を受けたインドは代わりにEUへの繊維製品や宝飾品などの輸出が押し上げられる可能性がある。
複数の情報筋によると、モディ政権はEU加盟国から輸入する自動車のうち輸入価格が1万5000ユーロ(約1万7739ドル)を超える一部車種については関税を即時引き下げることで合意した。さらに段階的に10%へ引き下げられ、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)やメルセデス・ベンツ、BMWなどの欧州メーカーのインド輸出が容易になる。
中国、米国に次ぐ世界3番目の自動車市場であるインドは自国製自動車を保護するため、現在は輸入車に70%または110%の関税を課している。この水準は米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)ら自動車メーカー経営陣からしばしば批判されている。
情報筋によると、インドは年間約20万台の内燃機関車の輸入関税を直ちに40%へ引き下げることを提案しており、これは今までで最も積極的な自動車市場開放策になるという。ただ、土壇場で変更される可能性もあるとされる。
2人の情報筋によると、バッテリー式電気自動車(EV)については最初の5年間は輸入関税の引き下げ対象から除外される。5年経過後にはEVの関税も同様に引き下げ対象となる。
情報筋のうちの1人は、関税引き下げによって自動車メーカーは輸入車をより安価に販売でき、現地での生産拡大に踏み切る前に、より幅広いラインナップで市場を試すこともできるようになると指摘した。
インド商工省とEU欧州委員会はコメントを差し控えた。
欧州自動車メーカーは現在、年間440万台規模のインド新車市場で4%未満のシェアしか持っていない。インドではスズキと、国内メーカーのマヒンドラ&マヒンドラやタタ・モーターズの3社が市場の3分の2を占めている。
インドの新車市場は2030年までに年間600万台に成長すると予想される。一部企業はすでに新たな投資を準備している。
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