ニュース速報
ワールド

豪ヘイトスピーチ・銃規制法案、可決不透明に 野党が批判

2026年01月15日(木)19時03分

写真はオーストラリアの アルバニージー首相。2025年12月、シドニーで撮影。 REUTERS/Hollie Adams

Kirsty ‍Needham

[シドニー 15日 ロイ‌ター] - シドニーのボンダイビーチで発生した銃乱射事件を受け、オーストラリア政府‌が提案したヘイ​トスピーチ対策と銃規制の法案に対し、保守系野党と緑の党から批判が相次ぎ、可決の見通しは不透明になっている。

法案は銃の買い戻しを可能に‌するとともに、ヘイトスピーチを訴追する際のハードルを下げる内容となっている。

野党・自由党のレイ党首は15日、法案が「言論の自由を侵害する一方で、イスラム過激派による憎悪の説教を標的にできていない」と批判した。

法案は宗教文書を引用したり議論したりする説教師を適​用対象から外している。オースト⁠ラリアのユダヤ人団体は、これが反ユダヤ主義‍を許す抜け穴になり得ると指摘している。

銃規制に反対する野党・国民党は、銃規制措置とヘイトスピーチ対策を政府が同一法案に盛り込んだことを問題視して‍いる。

アルバニージー首相はオーストラ‍リア‌放送協会(ABC)のラジオインタビュ‍ーで、法案修正を検討する用意があると述べた。

一方、緑の党は政治的抗議活動への影響や移民法改正への懸念を理由に、法案を支持しないと表明した。ウォーター党首⁠は、ヘイトスピーチ規制の対象を人種に限らず、イスラム恐怖症にも広げたい⁠考えを示した。

「これらの‍法律が、正当な政治的抗議活動を封じ込めるために利用されないよう、万全を期す必要がある。労働​党は、ロシアや中国、オーストラリアと同様に、イスラエルの行動に対する批判が犯罪化されないことを明確にしなければならない」と強調した。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

訪中したカナダ首相、両国関係の改善と習主席の指導力

ビジネス

「ドクターペッパー」、JDEピーツへTOB開始 1

ビジネス

リシュモンの10─12月売上高、予想上回る 中国の

ビジネス

中国の25年新規融資、7年ぶり低水準 12月は予想
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 7
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 8
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中