中国外相、タイ・カンボジア停戦を評価 相互信頼再構築呼びかけ
12月16日、タイのブリーラム県で仮説避難所に集まる人々。Athit Perawongmetha
[北京 28日 ロイター] - 中国の王毅外相は28日、タイとカンボジアが国境地帯での停戦に合意したことを評価した。
約3週間にわたって軍事衝突を続けてきたタイとカンボジアは27日、即時停戦に合意。タイのシーハサック外相とカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は28日から29日まで、中国雲南省で同国の王毅外相とそれぞれ会談し、国境問題を協議している。
王毅氏はプラク・ソコン氏との会談で、今回の停戦について「和平回復に向けた重要な一歩で、地域諸国の期待に添ったものだ」と評価した。
中国国営新華社によると王毅氏は、タイとカンボジアは「完全かつ持続的な停戦、正常な交流の再開、相互信頼の再構築を進める」必要があると訴えた。
さらに王毅氏は、双方の外交官や軍関係者が雲南省での会合を「柔軟性のある形での対話や相互理解を高める」機会として活用するべきだと付け加えた。
王毅氏は、カンボジアで国境付近の住居から避難を余儀なくされた人々への人道支援を提供する意向も表明した。





