米ロ首脳が電話会談、両氏は一時停戦案支持せずとロ高官
トランプ米大統領(右)とロシアのプーチン大統領。アラスカ州アンカレッジで8月15日撮影。REUTERS/Kevin Lamarque
Anastasia Lyrchikova
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領は28日、トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談を前に、1時間半にわたって電話で会談した。ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、プーチン、トランプ両氏が和平に先立って一時的停戦を求めているウクライナと欧州の考えを支持していないと述べた。
ウシャコフ氏によると、トランプ氏はロシアとウクライナの合意に向けた現実的な展望についてロシア側が示した判断を熱心に聞いていたという。「(この会談で)重要だったのは、ウクライナと欧州が提示した(領土問題などに関する)国民投票の準備などの名目で一時的に停戦する案は、紛争を長期化させ、新たな敵意をもたらすだけだ、という点で米ロ双方の大統領が同一の見解を有していることだ」と述べた。
こうした敵対関係を終わらせるために、ウクライナ政府がドンバス地域(ルハンスク、ドネツク両州)に関する米ロの議論に沿う形で「大胆な決断」をする必要があるとウシャコフ氏は指摘した。
「現在の前線の状況を踏まえると、ウクライナの政権はドンバスについてそうした決断をするのが理にかなう」と強調し、領土割譲を促した。
ロシアはドンバスの9割を制圧し、ウクライナがなお確保する残りの10%から撤退することを望んでいる。





