米CBS、エルサルバドル刑務所の調査報道放映を直前延期、 米送還の移民収容
12月22日 米CBSニュースは、ドキュメンタリー番組「60ミニッツ」で放映する予定だったエルサルバドルの巨大刑務所CECOTに関する調査報道を21日の放送予定時間の数時間前に延期した。写真はCBSのロゴ。2018年7月、ニューヨーク市マンハッタンで撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)
Siddharth Cavale
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米CBSニュースは、ドキュメンタリー番組「60ミニッツ」で放映する予定だったエルサルバドルの巨大刑務所CECOTに関する調査報道を21日の放送予定時間の数時間前に延期した。
同社は放送自国の3時間前にXなどの交流サイト(SNS)で「今夜の『60ミニッツ』の内容が変更になりました。放送ラインナップが更新されました。『インサイドCECOT』は後日放送します」と告知した。
同社の広報担当者は、追加取材が必要だったと説明した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、担当記者のメモ(コピー)を引用し、CBSが「政治的」理由で放送を取りやめたと伝えた。
メモは、取材内容が5回審査され、法務などの承認を得たと説明。「事実関係は正しい。私の見解では、社内のあらゆる厳格なチェックが行われた後に取り消すことは、編集上の決定ではなく、政治的な決定だ」と記している。
CECOTには、米国からベネズエラ人移民数百人が裁判なしで送り込まれている。その過酷な環境が人権団体から非難されている。
CBSニュースでは、親会社パラマウント・スカイダンスが10月に買収したオンラインニュースメディア「ザ・フリー・プレス」の創設者バリ・ワイス氏が編集主幹に就任した。ワイス氏がテレビの報道部門のコンテンツ制作や管理の経験を持たないことから、一部から人事を疑問視する声が上がっていた。





