米司法省、FRBに財務状況の明確化要請 CFPB資金問題巡り
2020年8月、ワシントンの消費者金融保護局で撮影。REUTERS/Andrew Kelly
Douglas Gillison
[ワシントン 17日 ロイター] - 米司法省が連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長に対し、FRBが赤字状態を脱したかどうかを明確にするよう要請したことが裁判記録で分かった。トランプ政権は、FRBの損失が消費者金融保護局(CFPB)への資金提供を妨げていると主張している。
ほとんどの連邦政府機関とは異なり、CFPBは議会からの予算ではなくFRBから資金提供を受けている。
シュメイト司法次官補は17日にパウエル議長に宛てた書簡で、司法省の最近の見解ではFRBが「利益を上げていない」限り、CFPBは資金を要請できないと結論づけていると指摘。
「その後、FRBは収益性を回復しつつあり、(政権の定義に基づく)合算利益を達成したか、まもなく達成する可能性があるとの報道がなされている」とし、FRBが実際にそのような利益を上げているのか、また今後数週間にわたり引き続き利益を予想しているのかを明らかにするようパウエル議長に求めた。
FRBの報道官はコメントを控えた。
CFPBは最短2週間で残りの資金を使い果たす可能性があるとし、職員に差し迫った人員削減を警告している。





