ウクライナ、東部要衝都市を9割掌握と発表 ロシアは否定
ウクライナ東部クピャンスクでビデオを撮影するウクライナのゼレンスキー大統領。12月12日撮影の提供写真。Ukrainian Presidential Press Service/Handout via REUTERS
[キーウ 17日 ロイター] - ウクライナ軍のシルスキー総司令官は17日、ウクライナ東部ハルキウ州の要衝都市クピャンスクからロシア軍を撃退し、ほぼ9割を掌握していると表明した。交流サイト(SNS)テレグラムに投稿。一方、ロシアのベロウソフ国防相は、テレビ放映された国防幹部の会合でウクライナ軍の反撃は成功していないと主張した。
ロシア軍のゲラシモフ参謀総長は11月、プーチン大統領にロシア軍がクピャンスクを掌握したと報告したが、ウクライナ側は否定していた。ウクライナ軍の司令官は先週、ロシア軍を包囲する作戦の一環で一部を奪還したと述べていた。
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、クピャンスクは大部分が破壊されており、現在の状況をロイターは独自に確認できなかった。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先週、クピャンスクを訪問し、SNSに写真を投稿。ウクライナが外交上の成果を得るためには最前線での成功が重要だと強調した。トランプ米大統領が戦闘終結に向けた合意を目指す中、ウクライナは領土上の譲歩を迫られている。
ロシア軍はウクライナの19%以上を支配していると主張。ベロウソフ氏は17日、ロシアが25年に占領地域を増やし、ウクライナの発電能力を半減させたと主張した。





