英政党献金、第3四半期はリフォームＵＫが最大 実業家から大口受領

写真はリフォームＵＫのファラージ党首。11月10日、ロンドンで撮影。REUTERS/Corey Rudy

Andrew MacAskill

[ロンドン ４日 ロイター] - 英選挙管理委員会が４日公表した主要政党の第３・四半期政治献金受領額によると、右派ポピュリスト政党「リフォームＵＫ」が１０５０億ポンドと最大になった。

暗号資産（仮想通貨）分野などに投資している実業家クリストファー・ハーボーン氏から９００万ポンド（１２００万ドル）と過去最大級の大口献金があったため。１件の献金としては２００１年以降では、保守党が２０２２年に受け取った１０００万ポンドに次ぐ規模だ。

第３・四半期に保守党が受け取った献金額は７００万ポンド、与党労働党は２６０万ポンドだった。

リフォームＵＫのファラージ党首は、ハーボーン氏は献金の見返りとして何も要求しておらず、自身もいかなる約束もしなかったと述べた。

一方でファラージ氏によると、ハーボーン氏は英国が欧州連合（ＥＵ）離脱によって得た自由を十分に活用できておらず、現代的な技術開発競争で出遅れているとの見方をしているという。

英国では、有権者登録がある個人もしくは国内に登記された企業・団体からの献金額に上限は設けられていない。

ただこのままでは政党が少数の大口献金者に資金を依存するようになるとして、献金額を制限すべきだとの声も出ている。