〔ロイターネクスト〕気候とエネルギー、なお長期投資の最優先事項＝パネリスト

　１２月４日　ニューヨークで３日開催された「ロイターネクスト」のパネルディスカッションで、参加者らは堅固なポートフォリオの構築を目指す長期投資家にとって気候とエネルギーは引き続き最優先事項だとの見方を示した。写真はジェーン・アサートン氏。３日、ニューヨーク市で撮影（２０２５年　ロイター／Brendan McDermid）

［ニューヨーク　３日　ロイター］ - ニューヨークで３日開催された「ロイターネクスト」のパネルディスカッションで、参加者らは堅固なポートフォリオの構築を目指す長期投資家にとって気候とエネルギーは引き続き最優先事項だとの見方を示した。

シンガポールの政府系投資会社テマセクの北米責任者、ジェーン・アサートン氏は、強靭なポートフォリオを構築する上で投資家は気候問題を避けられないと指摘。安全保障上の問題としてエネルギーへの注目が高まると予想している。

慈善活動と投資などをテーマにした団体「ビルダーズ・ビジョン」のノエル・レイン最高投資責任者は、エネルギー需要の増加に支えられ、今年はクリーンエネルギーにとって好調な年になっていると指摘した。

トランプ米政権が化石燃料の推進と一部の気候変動政策の撤回を進めているにもかかわらず、今年の気候とエネルギーへの投資は持ちこたえている。

Ｓ＆Ｐグローバル・クリーンエネルギートランジション指数は今年に入って約４８％上昇しているのに対し、Ｓ＆Ｐ総合５００種指数は１６．５％の上昇にとどまっている。