ニュース速報
ワールド

中国外相、ロシアとウクライナ協議 日本との問題含め「幅広く共通認識」

2025年12月04日(木)02時10分

中国の王毅外相は2日、訪問先のモスクワでロシアのラブロフ外相と会談した。(2025年 ロイター/Russian Foreign Ministry/Handout via REUTERS)

[北京 3日 ロイター] - 中国の王毅外相は2日、訪問先のモスクワでロシアのラブロフ外相と会談した。ウクライナとの和平に向けた外交協議が活発化する中、ロシアのショイグ安全保障会議書記とも会談し「日本に関する問題について戦略的に調整し、高いレベルでの共通認識に達した」という。中国外務省が3日発表した。

中国外務省の声明によると、王氏はラブロフ氏に対し「地域の平和や安定を損なう日本の極右勢力の挑発的行為や再軍備の試みを断固として抑え込むため、引き続き協力する必要がある」と述べた。王氏はラブロフ氏とショイグ氏に対し、中国はウクライナを巡る問題の解決に向けて引き続き建設的な役割を果たし、ロシアと戦略的な意思疎通を続けるとも伝えた。

高市早苗首相が11月、台湾有事は存立危機事態になり得ると国会で答弁したことに中国が反発し、日中関係は悪化している

2日には米政権のウィットコフ特使とトランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏がモスクワを訪問。ロシア大統領府は、プーチン大統領と米政権側との会談は約5時間に及んだが、ウクライナ戦闘の終結に向けた和平案で妥協には至らなかったと発表した。

ウクライナを巡る対応については、王氏と欧州の高官らとの会談や、11月下旬にトランプ氏と中国の習近平国家主席が電話会談した際にも議題となった。フランスのマクロン大統領は今週中国を訪問し、習氏と会談する見通しとなっている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、新たに遺体受け取り ラファ検問所近く開

ビジネス

米11月ISM非製造業指数、52.6とほぼ横ばい 

ビジネス

マイクロソフトがAI製品の成長目標引き下げとの報道

ワールド

「トランプ口座」は株主経済の始まり、民間拠出拡大に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 3
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 6
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 7
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 8
    トランプ王国テネシーに異変!? 下院補選で共和党が…
  • 9
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 10
    コンセントが足りない!...パナソニックが「四隅配置…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中