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EUと南アが重要鉱物に関する協力協定、多国間主義維持でも合意

2025年11月21日(金)14時17分

 11月21日 22日に南アフリカで20カ国・地域(G20)首脳会議が開幕するのを前に、南アと欧州連合(EU)が20日、重要鉱物に関する協力協定に調印した。写真は20日、ヨハネスブルグで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

Tim Cocks

[20日 ロイター] - 22日に南アフリカで20カ国・地域(G20)首脳会議が開幕するのを前に、南アと欧州連合(EU)が20日、重要鉱物に関する協力協定に調印した。

南アのラマポーザ大統領は、マンタシェ鉱物・石油資源相が覚書に署名した後にEUのフォンデアライエン欧州委員長、コスタ大統領と共同で行った会見で「われわれは前例のない取り決めにサインしようとしている。もはやわれわれは単に鉱物を採掘するだけでなく、採掘地点で加工する。つまり南アはバリューチェーンの上流に移行し始める」と語った。

EU側は、中国からの資源供給制限で打撃を受ける可能性に直面し、エネルギー移行や人工知能(AI)開発、防衛力強化などに必要な金属類の確保を急いでおり、そのために米国などに先駆けてレアアース(希土類)の在庫備蓄や、共同購入の枠組み策定などを計画している。

フォンデアライエン氏は「われわれは当地でも欧州でもクリーンエネルギーへの移行に向けて、これらの資源が必要だ。従ってわれわれの経済の未来は、公正で信頼できるサプライチェーン(供給網)にかかっている」と強調した。

EUと南アは、多国間主義や人権、法の支配を守り抜くことでも合意した。

ロイター
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