フィジーの国連常駐代表、台湾訪問 中国は猛反発
2022年7月28日、台湾・台北にある自由広場に掲げられている台湾の旗。ロイター/アン・ワン
[台北/シドニー 6日 ロイター] - 台湾総統府は5日夜、蕭美琴副総統がフィジーのフィリポ・タラキニキニ国連常駐代表と会談したと発表した。台湾と外交関係のあるマーシャル諸島やパラグアイなど他国の国連大使訪問団の一環として面会したとしている。台湾は国連に加盟していない。
蕭氏は「台湾の友人として常駐代表の皆様に心から感謝する。長年の支援と協力により、台湾は国際社会、特に国連のシステムで意義のある役割を果たすことができている」と述べたという。
台湾外交部(外務省)は別の声明で、タラキニキニ氏が林佳龍外交部長(外相)とも会談し、夕食を共にしたと明らかにした。
中国外務省の毛寧報道局長は、今回の訪問は「一つの中国」の原則に対するフィジーの立場に著しく反すると批判した。「中国は強い不満を表明し、フィジーに厳重な抗議した。台湾当局の卑劣な行為は決して成功しない」と述べた。
タラキニキニ氏、フィジー外務省はコメント要請にはすぐに回答しなかった。
台湾と正式な外交関係を持つ12カ国のうち3カ国はパラオ、ツバル、マーシャル諸島の太平洋諸島国家で、台湾はフィジーに事実上の大使館を維持している。





