台風25号がフィリピン上陸、46人死亡 救助の軍用ヘリ墜落

フィリピン当局によると、同国中部に上陸した台風２５号（カルマエギ）による死者が、４日に４６人に達した。写真は住民の救助にあたるフィリピン赤十字の職員。セブ市タランバンで同日撮影（２０２５年　ロイター/Philippine Red Cross）

Adrian Portugal　Eloisa Lopez

［セブ（フィリピン）　４日　ロイター］ - フィリピン当局によると、同国中部に上陸した台風２５号（カルマエギ）による死者が、４日に４６人に達した。この中には、災害救援活動中に墜落した軍用ヘリコプターの乗員６人が含まれる。

最も被害の大きかったセブ島では、洪水などで３９人が死亡。隣のボホール島でも１人の死亡が報告されている。セブ州当局者によると、多数の行方不明者が出ており、救助活動が続いている。ソーシャルメディアで拡散されている動画には、車や道路が水没し、複数の車両が濁流に流される様子が映っている。

台風は４日の上陸以来徐々に勢力を弱めているものの、瞬間最大風速１６５キロの突風を伴いながら南シナ海に向かった。６日夜にはベトナム中部に上陸するとみられている。ベトナム政府も４日、最悪の事態に備えていると述べた。